それって妥当?議員報酬は「なり手不足」で増額の動き 77市町村を調べてみた 専門家「見直しの時期」
村民はー。 70代: 「ちょっと報酬が良すぎる気がするが、会社に勤めないで生活していくには必要なことかなとも思うし、半分半分かな」 60代: 「若い人のアイディア、施策に期待することは大事なことだと思う。ただ、本当にそれだけの効果が出るかどうか、分からないところ。どんなことを実績として挙げられたか、それをレビューするのが大事」 村内では報酬が議員活動に見合ったものか、判断しづらいという受け止めが多く、高すぎるという声につながったようです。
生坂村議会・太田譲議長(50): 「報酬問題をもう一回改めてしっかり協議しながら、議会として判断していかなければと。議員、皆さん活動しているが、伝わっていない部分、偏って伝わっている部分もある。どういった形が一番伝わりやすいか、研究していく必要性があるのかなと」
■議員活動が見えづらく、妥当かどうか…
一方、報酬が県内で最も高かった長野市でもー。 20代: 「(約60万円だが?)高い?わかんない、高い気もするけど。どういう政策をしたのか公にして、みんなが納得すれば60万円でもいいと思う」 50代: 「きちんと活動されている方であれば、そのくらいの額はもらってもいい」 30代: 「ちょっと高すぎ。議員がどういう仕事をしているか伝わってこないし、還元されているっていう感覚もないので、60万円ならそれなりの働きをしてほしい」 やはり議員活動が見えづらく、報酬が妥当か判断できないという声が聞かれました。
■なり手不足解消か財政事情優先か
一方、議員報酬が12万4000円で県内で最も低かった売木村。人口は県内で2番目に少なく過去2回の選挙は無投票。 しかも、前回は定員7に対し立候補は6人で、欠員1が続いています。 実は今年、報酬を3000円引き上げています。
現役議員はー。 売木村議会・後藤智治議員: 「議員だけでなく農業・林業の後継者も不足している中で大変な状況なので、(立候補促す)声はかけているが、なかなかね。議員報酬だけで生活できないという部分もあるので、ある程度、納得できる線まで上げてもいいかなと」