ルーヴル美術館のガラスピラミッドなど。香港のM+で世界的建築家イオ・ミン・ペイの大規模回顧展が開催
ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー東館や、パリのルーヴル美術館のガラスピラミッドなどで知られる世界的建築家、イオ・ミン・ペイ。初公開を多く含む300点以上の資料が展示
香港のM+で中国系アメリカ人の建築家イオ・ミン・ペイ(Ieoh Ming Pei)の大規模個展「I. M. Pei:ライフ・イズ・アーキテクチャー(I. M. Pei: Life Is Architecture)」が開催される。会期は2024年6月29日から2025年1月5日まで。 イオ・ミン・ペイの写真を見る ワシントンD.C.のナショナル・ギャラリー東館や、パリのルーヴル美術館のガラスピラミッド、ドーハのイスラム美術館、MIHO MUSEUMなど、世界中で大規模な建築を手がけたペイ。本展は2019年の没後初めての大規模個展となる。 本展覧会は、M+のデザインと建築を担当するキュレーター、シャーリー・スーリヤと、オランダ・ロッテルダムの博物館ニュー・インスティテュートのジェネラル&アーティスティック・ディレクター アリク・チェンがキュレーターを務める。 ペイの生涯と作品を6つの章立てからクローズアップし、彼のユニークな活動を定義するだけでなく、彼の建築プロジェクトを社会的、文化的、伝記的な軌跡と対話させることで、建築と人生が切り離せないものであることを示す。初公開を多く含む、オリジナルのドローイング、建築模型、写真、フィルム、その他のアーカイブ資料など300点以上が展示される。 また、サウス・ホー・シウ・ナム(South Ho Siu Nam)、モハメド・ソムジ(Mohamed Somji)、米田知子ら7人の写真家がペイの11の建築プロジェクトをパンデミック中に撮影した写真も合わせて展示する。 建築史と大衆文化史におけるペイの活躍の軌跡を貴重な資料からなぞることができる機会になるだろう。