PTAに加入しないと子どもに不利益はあるのでしょうか? 仕事が忙しく委員などに参加できるか不安です……。
Aさん夫婦は共働き、来年公立小学校に入学する息子さんがいます。学校説明会に参加したところ、PTAへの加入は任意ですが、全校生徒の親の90%を超える加入率で、何かしらの役割をこなさないと気まずい思いをしそう。 ▼私立高校の「実質無償化」は年収いくらで対象になる? 支給金額とあわせて解説 さらにはうわさで「子どもがPTA行事や取組に参加できず、独りぼっちになる」と聞いて、子どもに不利益があるのではと心配だとのこと。PTAに加入しないとデメリットが多いのでしょうか?
加入は基本的に任意
多くの学校でPTAへの加入は任意となっており、強制ではありません。したがって、加入しないことで子どもが直接的な不利益を受けることは基本的にはありません。学校行事や授業、日常の学校生活においては、PTAに加入しているかどうかで子どもに違いが生じることは一般的にありません。
地域によって異なる慣習やプレッシャー
一部の地域や学校では、PTA加入が事実上の「習慣」になっている場合もあります。例えば、保護者全員がPTA活動に参加している学校では、加入しない選択をすることで、他の保護者や学校との関係に影響が出ることもあります。しかし、これも学校や地域の文化によるところが大きいです。 一部の学校では、PTAへの加入が事実上の「暗黙の了解」になっている場合があります。例えば、地方の小さな学校やコミュニティが強く結びついている地域では、ほぼすべての保護者がPTAに参加している環境があります。 こういった場合、加入しないことで他の保護者や学校から「協力が足りない」とみなされる可能性があり、参加を強く促されることもあるかもしれません。ここでいう「協力」というのは、金銭的というより「労働力の提供」という意味になります。 一方、都市部や人口が多い学校では、PTA活動への参加はもう少し柔軟です。大規模な学校では、多くの保護者が働いているため、参加が任意であることがはっきりしており、PTAに関わることがプレッシャーとして感じられない環境です。 また、委員の役割分担がマニュアルに沿って実施する、オンラインでの参加や情報共有を採用するなど、実際の活動参加時間を極力抑えているようなケースも増えています。 では、都市部と郊外でのプレッシャーや習慣の違いをどう考えればいいのでしょうか。 都市部の場合は、割り切られているので比較的対応がしやすく、労働力かデジタル技術かどちらか得意な分野で貢献すればいいと思います。一方、郊外では基本的に労働力一択の貢献にならざるを得ません。仕事の合間を縫って時間を捻出しなければなりません。 しかし対面でのコミュニケーションならではの地域のボランティアによる「子どもの学習支援」「スポーツ活動」などSNSや広報誌では得られない情報が得られる可能性があります。そう考えて割り切って参加するのも1つの考え方でしょう。