甲子園が開幕!滋賀学園が開幕戦で12安打10得点、終盤に有田工を突き放して夏甲子園初勝利
<第106回全国高校野球選手権大会:滋賀学園10ー6有田工>◇7日◇1回戦◇甲子園 【一覧】第106回全国高校野球選手権大会 組み合わせ 甲子園100周年の開幕戦は、滋賀学園(滋賀)が終盤に集中打を浴びせて有田工(佐賀)を破った。4対4で迎えた8回に一気に4点。9回にも2点を奪って試合を決め、15年ぶり2度目の出場で、夏甲子園初勝利を手にした。これで滋賀県勢の開幕戦は3戦3勝。2回戦では花巻東(岩手)と対戦する。 8回は相手のミスにもつけこんだ。安打と失策などでつかんだ無死満塁から、9番の杉本 晴基捕手(3年)が中前へ適時打。外野の失策もあり2点を勝ち越した。 杉本は「狙い球をしっかりと絞ることだけを考えて打席に入った。追い込まれていたけど、直球をうまく打てた。滋賀大会ではチャンスで打てず、チームメートに助けてもらって勝てていたけど、甲子園で打てて良かった」と笑みを浮かべた。その後も適時打と敵失がからんで2点を追加。この回、一挙4得点して勝負を決めた。 プロ注目の岩井 天史内野手(3年)は、4打数2安打とマルチ安打をマーク。長身ながら柔らかい打撃を披露し、素質の高さを見せつけた。9回の守備でもセンターに抜けようかというゴロを、長い手を伸ばして捕球すると二塁ベースを踏んでから一塁へ送球して併殺を完成。ピンチを救い勝利を決めた。 岩井は「相手の左投手に打たされないように、変化球に絞って打席に入り、うまく打てた。9回の併殺は、うまく反応ができて捕球ができた。自分でもびっくりしている」と胸を張った。 仲田 隆玖外野手(3年)は2本の三塁打を含め5打数3安打1打点の活躍。結局チームで12安打を放って10得点と、打力の高さを見せつけた。 先発の脇本 耀士投手(3年)は4回途中、4失点で降板したが、2番手の高橋 侠聖投手(3年)が、5回から8回まで無失点に抑えてチームの勝利に貢献した。 有田工は初回に3点を失うも、4回に5安打を放つなど3点を奪って一時は逆転した。6点ビハインドで迎えた9回も、4安打を放って2点を奪うなど、最後まで諦めない姿勢を見せた。終わってみれば13安打。7失策が響き2ケタ失点で勝利できなかったが、甲子園で放った安打は滋賀学園より1本多かった。