「見ていてワクワクするようなスクラムを組む」。パシフィックネーションズカップに挑むラグビー日本代表のプロップ、竹内柊平と茂原隆由に話を聞く
竹内:ほぼ一緒ですけど、「超速ラグビー」はもう僕らのDNAですよね。自分のトイメンの選手より、それこそ「ゴールドエフォート」をしたら、シンプルに試合に勝つのは当たり前ですが、それこそなかなか数字が出ないのがセットプレーだと思っています。セットプレーに勝って、それを大前提として「ゴールドエフォート」したら、相手どうこうじゃなく、絶対、試合に勝てると思います。
―― エディー・ジャパンのスクラムの特徴はどんな感じで捉えていますか?
茂原:やっぱりジャパンの特徴は低さで、そこで勝負していく。オーウェン・フランクス コーチにも指導を受けていますし、低さが軸といえば軸ですね。
竹内:ジェイミー・ジャパン時代と同じところは、やっぱり塊となるところですね。塊を大事にしている。
茂原:ブルーレヴズのスクラムは1番と3番で2番を挟み込むみたいなイメージです。だけど、今、やっているのは結構スクエア気味というか、PRがHO(フッカー)に寄る意識はありますが、しっかりスクエアで崩していくという感じです。
竹内:茂原もすぐにフィットしたし、誰かがつまずくみたいなこともなかったです。それはやっぱり、(日本代表の前スクラムコーチだった長谷川)慎さんが残してくれた、細かいディティールにこだわるっていう意識があったのだと思います。
でも、今までは日本独自のスタイルだったのが、どちらかというと世界的なオーソドックな組み方が基本になっています。そのスクラムでも、イングランド代表戦のように通用していた試合もあったので、すごく自信になっていますね。
―― このまま強化していけば、日本代表のスクラムは世界のトップと互角に組めるようになると思いますか?
茂原:1つ1つ課題を消していけば、絶対そうになれると思いますし、イングランド代表にも通用したように、大事な局面だけでなく、全部のスクラムでしっかり安定させたい。本当にその基礎を今やっていると思うので、土台をしっかり作ればトップ4に入れると思います。