出走停止3年以上“歴史的和解”のボブ・バファート調教師がチャーチルダウンズ競馬場で勝利!
米国のチャーチルダウンズ競馬場で27日、出走停止処分を解かれたボブ・バファート調教師(71)が管理馬バーンズ(牡2)を出走させ、勝利を挙げた。ブラッドホース電子版は「3年以上の出場停止処分が解けて初めてバファート師はチャーチルダウンズ競馬場で競馬を再開させた」と伝えている。 バファート師とチャーチルダウンズ社は21年のケンタッキーダービーで1位入線(失格)のメディーナスピリットから禁止薬物の陽性反応が出たことをめぐって激しく対立。21年夏にチャーチルダウンズ社が2年間の出走停止処分を発表し、それがさらに延長されていたが、今年7月中旬にバファート師がSNSで自らの非を認め、電撃的に歴史的な和解を果たしていた。 この日、バファート師が出走させたのはゼダンレーシングが所有し、23年のファシグティプトン社サラトガセールで320万ドルで落札された良血馬。父イントゥミスチーフ、母オールアメリカンドリーム、母の父アメリカンファラオという血統で、バファート師の片腕的存在である厩舎の番頭、ジミー・バーンズ助手の名前が馬名の由来となっている。この日がデビュー戦だったバーンズはダート1100メートル戦(10頭立て)でD・ウェイン・ルーカス厩舎のイノベーターとの激しい追い比べを頭差で制した(3着馬には10馬身半差)。 バファート師は「ケンタッキーは賞金のおかげで競馬が今もとても盛んです。最高の馬はケンタッキーにいます。だから、ここに来るなら、本当に優秀な2歳馬を連れてくるつもりだったし、そうしました」と勝利を振り返り、「バーンズがチャーチルダウンズ競馬場を気に入っていることは分かっているが、(厩舎の)他の馬たちも気に入ると思う。だから、彼らを健康に保って、(来年の)5月の最初の土曜日にここにいられることを願っている」とコメントした。 史上最多タイのケンタッキーダービー6勝を挙げている白髪の殿堂入りトレーナーは、4年ぶりのケンタッキーダービー参戦、史上最多のケンタッキーダービー7勝目へ強い意欲を見せている。