中谷潤人、「さがみはらフェスタ」でトークショー ファンが「井上尚弥」と叫んで対戦を期待 「実現に近づいてきたんだな」
プロボクシングのWBC世界バンタム級王者の中谷潤人(26)=M・T=が4日、在住する神奈川・相模原市の相模総合補給廠一部返還地で2日から開催されている「潤水都市さがみはらフェスタ2024 Out Going!!」の最終日にトークショーなどを行った。 【写真】井上尚弥も中谷潤人とのSバンタム級での対戦を希望「自分も興味が出てきています」 入場無料の大規模な屋外イベントに、WBCの世界王座ベルトを左肩にかけて登場。ミット打ちも1分間披露した。集まった約800人のファンから「潤人」コールを受けるなど大歓声を浴び、「(全階級を通じた最強ランキングの)パウンド・フォー・パウンド(PFP)で1位になるっていう大きい目標を持っているので、そこに向けてビッグファイトも必要になってきますし、統一戦っていうのも大事になってくるので、そこらへんはすごく意識していますね。たくさんの方の思いを拳に乗せながら、最高の芸術を発揮していきたいと思っています」などと決意を語った。 最後には「今日も本当にたくさんの方に来ていただいて、僕もすごくたくさんエネルギーをもらった。ボクシングの試合でしか恩返しすることはできないですけど、良いパフォーマンスをするので、引き続き応援よろしくお願いします」と頭を下げた。 10月14日に東京・有明アリーナで、同級1位だったペッチ・ソー・チットパッタナ(30)=タイ=に6回TKO勝ちし、2度目の防衛に成功。米専門誌「ザ・リング」選定のPFPで9位の中谷は、PFP2位の4団体世界スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(31)=大橋=との将来的な対戦を希望している。 尚弥が10月21日に東京都内で報道陣の取材に応じ、「PFP1位になりたいという若者がいるんで、その若者が(スーパーバンタム級に)上がってくるのを待つしかないのかな。自分も興味が出てきています」と中谷とのスーパーバンタム級での対戦に興味を示した。中谷はこの日も「井上尚弥(との試合が見たい)」と叫んだファンの声に笑顔を見せており「そういう声をもらえることが多くなっているので、楽しみにしてファンの人が盛り上がってくれれば。エネルギーが大きくなってくれば、そういったマッチにもつながってくる。それを連想してもらえるような試合をしていきたいです。実現に近づいてきたんだなと思っています」と話した。 10月13日に有明アリーナで、WBA世界バンタム級新王者となった堤聖也(28)=角海老宝石=については「もちろん評価している。『チャンピオンと(統一戦を)やりたい』と試合前に言ったのは、堤選手が勝つ可能性もあると思ったから。それがボクシング。堤選手の良いところが勝った試合でした」と、中谷が「評価している選手」として統一戦を望み、3度目の防衛を目指していた王者の井上拓真(28)=大橋=に3-0の12回判定勝ちしただけに、高評価した。