【全日本ジュニアバドミントン】混戦となった上位争いを永渕友梨華が制す!<女子シングルス>
9月21日に開幕した第43回全日本ジュニア選手権(岩手・トヨタ紡織サンシャインアリーナほか)は、23日に大会最終日を迎え、各種目の準決勝と決勝戦が行なわれた。ここでは、ジュニアの部の女子シングルスをダイジェストでお伝えする。 【女子シングルス】 ベスト4の顔ぶれには、主役となるべき高校2年生が不在という混戦模様。そのなかで勝ち上がってきたのは、高校1年生の松本紗季(柳井商工高)と永渕友梨華(佐賀女子高)に、中学3年生の阿波芽衣咲(柳井中)と佐藤心彩(ふたば未来学園中)だった。そして準決勝は、松本が阿波をファイナルゲーム10本で制して決勝進出を決めると、永渕は佐藤を19本、14本に抑えて頂点到達にあと1勝とした。 永渕と松本による決勝戦は接戦に。第1ゲームを18本で奪った永渕は、第2ゲームに入ると、「自分がネットに切った球が浮いたり読まれたりして、プッシュで決められることが多かった」(永渕)と松本に主導権を握られ10-21。スコアをタイに戻されたものの、「自分からミスしないようにしっかりラリー戦に持ち込んで、決め急がずプレーできたのでよかった」と永渕。ファイナルゲームは長いラリーを慌てずに制して、最後は17本。小学生以来となる全国タイトル獲得に笑顔を見せた。 優勝者コメント 優勝 永渕友梨華 (佐賀女子高1年/佐賀) 「ずっと全国大会優勝という目標に向かって頑張ってきました。小学2年生以来、全国のタイトルを取れたことがなかったので、今回の優勝は素直にうれしいです。次は地元で開催される国スポ(旧・国民体育大会)が目標。去年はベスト8だったので、まずはベスト4をめざして準備していきたいです」 準優勝 松本紗季(柳井商工高1年/山口) 3位 阿波芽衣咲(柳井中3年/山口) 3位 佐藤心彩(ふたば未来学園中3年/福島) ▼準決勝 松本紗季(柳井商工高)②〔15-21、22-20、21-10〕1●阿波芽衣咲(柳井中) 永渕友梨華(佐賀女子高)②〔21-19、21-14〕0●佐藤心彩(ふたば未来学園中) ▼決勝 永渕友梨華②〔21-18、10-21、21-17〕1●松本紗季
取材・文/吉井信行 写真/井出秀人