戦後80年で先の大戦の記憶次世代へ、国際親善も本格化 令和7年の皇室
一方で、一層活発になると想定されるのが、皇室の国際親善だ。日本は7年、ブラジルやサウジアラビアなど複数の国との外交関係樹立の節目を迎える。中でも130周年を迎えるブラジルとの関係は深く、過去には皇室の方々が訪問を重ねられてきた。
周年行事に加え、秋篠宮さまが名誉総裁を務められる2025年大阪・関西万博(4月開幕)や第9回アフリカ開発会議(TICAD9)(8月)、東京2025世界陸上(9月)、東京2025デフリンピック(11月)などの国際イベントも予定され、視察や来日した要人の接遇も想定される。皇居での歓迎行事や、宮中晩餐(ばんさん)など最大級の待遇でもてなす「国賓」は、元年5月のトランプ米大統領(当時)以来訪れておらず、受け入れが実現すれば約6年ぶりとなる。
皇室の国際親善の担い手として、公的活動の幅を広げられている両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまにも期待が集まる。
皇室の重要行事では、6年9月に18歳の成年を迎えられた秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さまの成年式も、7年春以降に行われる見通し。両陛下のご予定や参列者の日程、悠仁さまが進学される筑波大でのカリキュラムなども考慮し、行事の詳細が確定するとみられる。