家事室兼脱衣室…兼用スペース5つある間取り。小さい家でも家事ラク&ゆったり
●子ども部屋はワークスペースとしても利用
一時期、新型コロナウイルス対策として、勤務先からリモートワークを指示されていました。家づくりで間取りを検討していた頃には、在宅勤務はまったく考慮していなかったため、書斎のようなワークスペースは設けていません。 その際に役立ったのが、子ども部屋です。まだ子どもたちが幼く、子ども部屋を使っていなかったため、在宅勤務のスペースとして活用しました。ちなみに、この文章を書いているのも、この子ども部屋兼ワークスペースです。
使用頻度が低く、滞在時間が短い場所を兼用スペースに
わが家の「兼用スペース」について紹介しました。兼用スペースを活用したおかげで、いちばん過ごすことの多いLDKも、ゆったりとした空間を確保できました。 兼用スペースにするうえで注意したのは、「使用頻度が低いこと」と「滞在時間が短いこと」の2点です。 わが家の場合、土地の建ぺい率と容積率の関係で、延床面積は30坪ちょっとの家しか建てられませんでした。もちろん、予算的にも、必要以上に家を大きくすることも避けたいと考えていました。 そんな状況のなか、使用頻度が低い場所や滞在時間が短い場所に、貴重なスペースを使いたくありませんでした。そこで、設計士とも相談しながら、今回ご紹介した5か所の兼用スペースを設け、希望の間取りを実現できました。 敷地の条件が厳しい、予算的に大きな家を建てられない、と悩んでいる方の家づくりの参考になれば幸いです。
若宮響