赤ちゃんの「思いやりの心」を育てるための話し方と目の合わせ方
お花を見ながら「お花、咲いてるねえ」と言う
【(3)】赤ちゃんと目を合わせる 【(4)】お花に視線を送る 【結果】赤ちゃんもお花を見る つまり、お花を見るように《促している》わけです。《助けている》といってもいいかもしれません。 そのことが意識されているならば、次のようなパターンもあり得ます。 【(3)の1】赤ちゃんと目を合わせて 【(3)の2】「お花、咲いてるねえ」と言う 【(4)】お花に視線を送る 【結果】赤ちゃんもお花を見る これが「共同注視(ジョイントアテンション)」です。発達心理学における解説では次のようになります。
共同注視とは、他者の注意を感じ取ってその注意の方向を追いかけること
共同注視では《相手の心を感じ取る》わけですから、「思いやり」の基礎になります。 12~18歳の子どもを持つ保護者を対象に「将来どんな子になってほしいか」をたずねたアンケート調査(※2)があります。 この調査によると、最も多かったのが「思いやりがある」で、その次に「明るく元気」「人に迷惑をかけない」が続いていました。 実は、この結果はたまたまではありません。別の調査でも「思いやり」がトップにくることは少なくありません。たとえば学研教育総合研究所の調査(※3)では、幼児の保護者においても、小学生の保護者においても、「思いやり」がトップでした。 そこで、次のことを覚えておいてください。 「思いやり」の心は、0歳の時から育てることができます。そして、そのためのスキルもあります。それが「共同注視」です。 (※1)文献:『0歳児におけるマザリーズの効果に関する一考察』児玉珠美(2015) (※2)出典:『中高生の保護者に聞く!子どもに期待する将来像・職業アンケート調査』通信制高校ナビ編集部(2022) (※3)出典:学研教育総合研究所(2018)
水野正司