「壁に押し付けられ、強引に…」「飛行機の中で体を…」ドナルド・トランプの性的暴行による被害者からの動画広告が話題に
ジャーナリストのナターシャ・ストイノフと年金暮らしのジェシカ・リーズが出演する動画広告が話題を呼んでいる。なにしろ、米大統領への返り咲きを狙って現在選挙運動真っ最中のドナルド・トランプから受けた性的暴行を告発する内容なのだ。 【動画】女性たちから告発!トランプ再選を阻止するためのコマーシャル映像とは? 米大統領選の投票日が近づくにつれ、トランプ陣営とハリス陣営の対立は激しさを増している。9月25日、ドナルド・トランプを非難する2つの動画広告がインターネットに登場した。女性2人が、共和党大統領候補からかつて性的暴行を受けたと告発する内容だ。1本目の動画ではジャーナリストのナターシャ・ストイノフが、2005年の出来事を語っている。取材でドナルドとメラニア・トランプ夫妻のマー・ア・ラゴの自宅を訪れた際、億万長者は妻が着替えで席を外している際にジャーナリストに迫った。「すてきな絵」を見せるという口実で人目につかない部屋に連れ込まれると、「壁に押し付けられ、強引にキスをされました。押しのけようとしたのですが、執拗に迫ってきました。ショックで呼吸困難に陥った私の肩をつかんできたんです。なんとも気持ち悪く、ぞっとしました。そのとき執事が部屋に入ってきて難を逃れました」とナターシャ・ストイノフはカメラに向かってその時の様子を語った。そして他の性的暴行の被害者同様、罪悪感を感じたと付け加えた。「多くの女性同様、自分を責めました。トランプはメラニアが近づいてきているのに私に向かって、関係をもとうと誘いかけてきて、ぞっとしました」
性加害者
ナターシャ・ストイノフはすでに2019年11月6日のワシントン・ポスト紙でこの話をしている。ではなぜ彼女は話を蒸し返したのだろうか。それは11月5日に行われる大統領選挙でドナルド・トランプが再選を狙っているからだ。「ドナルド・トランプは明らかな性加害者です。彼を大統領にすることは許されません」とナターシャはきっぱりと言った。 2本の動画広告は「サイコパスに対抗する政治活動団体」を自認する「Psycho PAC」がYoutubeで公開したものだ。2本目の動画には82歳のジェシカ・リーズが出演している。彼女は38歳だった1979年、飛行機のなかでドナルド・トランプに襲われたと語っている。印刷グループの営業責任者として働いていた時のことだった。「飛行機が離陸すると突然、ドナルド・トランプが体を触り始めました。キスを迫ってきたので、押しのけようとしましたが、押さえつけられてしまいました。スカートの中に手を入れてきたので私はハンドバッグを持って立ち上がり、元の席に戻りました」とジェシカ・リーズは当時の様子を語った。この出来事から2年後、彼女はあるチャリティ・ガラで彼と再会したそうだ。当時の妻イヴァナを伴っていたドナルド・トランプは握手をすると「君のことは覚えているよ、飛行機の女だろ」と言い放った。