中学受験直前期は「予想外のことが起きる」もの 動揺しないために親が準備しておくことは?
茂山 「こんなことで連絡したら迷惑なんじゃないか」と思ってしまうこともあるかもしれませんが、考えもしなかったようないいアドバイスをもらえるかもしれないうえ、一度他者に話してみることで、少し冷静になることができるかもしれない。 僕も、長男のときに初めて“受験生の親”になり、第三者に話を聞いてもらったり、「大丈夫じゃない?」と人に言ってもらったりすることで落ち着きを取り戻したこともありました。 相談する相手は、日々の子どもの様子や性格を知っている人であることが条件であると僕は思っていて。だからこそ、何かあったら普段から教えてもらっている塾の先生に相談できるような雰囲気とその手段をきちんと持っておくことが大切なのかな、と思っています。 (構成/古谷ゆう子) ○茂山起龍/1986年生まれ。中学受験を経験し、大学付属校に入学。大学在学中から個別指導塾、大手進学塾などで中学受験指導に携わる。会社経営の傍ら、2011年、東京・西葛西に中学受験指導塾「應修会」を開校。自らも教壇に立って指導を行う。中学2年、小学6年の男子の父。X(旧Twitter)での中学受験についての発信も人気で、フォロワーは1万人を超える。 ○矢野耕平/中学受験学習塾スタジオキャンパス代表。大手塾に13年間勤めたあと、2007年にスタジオキャンパスを設立、代表に就任。東京自由が丘と三田に2教場を構える。著書に『中学受験で子どもを伸ばす親ダメにする親』(ダイヤモンド社)、『男子御三家 麻布・開成・武蔵の真実』『女子御三家 桜蔭・女子学院・雙葉の秘密』(ともに文春新書/文藝春秋)、『早慶MARCHに入れる中学・高校 親が知らない受験の新常識』(朝日新聞出版)など多数。最新刊は『ぼくのかんがえた「さいきょう」の中学受験』(祥伝社)。2月に扶桑社、4月にKADOKAWAより中学受験に関する新刊を出版。2児の父で、子はともに中学受験を経験。
茂山起龍