手術で不在の主将のために バスケ女子東海大福岡2年ぶり4強 2年生155センチの司令塔根間芙奈が躍動【全国高校総体】
◆全国高校総体・バスケットボール女子準々決勝 東海大福岡66―58慶誠(7日、福岡市・照葉積水アリーナ) 東海大福岡が昨冬のウインターカップに続いて準決勝進出を決めた。 ■福岡対決!激闘WC決勝戦をたっぷり【写真】 インターハイでは2年ぶり。主将の伊東友莉香(3年)が不在の中、2年生がチームをけん引した。ポイントガードの根間芙奈が3点シュート4本を含む17得点5アシスト。途中出場の東口紅愛が要所で3点を3本決めて逃げ切った。 「友莉香さんがいない分、『試合に出ている自分たちが頑張って絶対勝とう』と言い合って臨みました」。155センチの司令塔がコートを躍動した。根間が開始5分で2本のスリーを沈めて勢いづけた。スピード豊かなドライブを生かすために入学後から練習を重ねてきた。「決めきる自信はありました。スリーを意識させられて攻撃の幅が広がった」と声を弾ませた。 昨年まで経験豊かなガード陣がチームを支えていた。特に同じポジションの伊良部由明(園田学園女子大1年)は同じ沖縄県出身の目標とする存在だった。だが、新チーム発足直後はタレント豊かなフォワード陣を操れなかった。 「今までボールを持ちすぎる傾向があったので、周りを生かせるガードになりなさいと口酸っぱく言ってきました」と宮崎優介監督の指導を受けた。大会前には1度メンバーから外される経験もしたという。「味方にパスを出した方がいいタイミングを逃していたことに気付けた」。この日は相手の留学生を引きつけて大黒柱チャラウ・アミに渡す好パスも連発した。 過去最高だった4強入りを果たし「安心しました」と息をついた。準決勝は優勝候補岐阜女子と対戦する。「難しい試合になると思いますが、東海の持ち味であるディフェンスからのブレイクで絶対に勝ちたい」。チームの新たな歴史を刻む。
西日本新聞社