齋藤咲良、4強入りならずもトップ100から2勝挙げて手応え「自分もできると自信つけた」[木下グループJO]【テニス】
齋藤咲良、惜しくも4強入りならずも「自信つけた」
女子ツアー「木下グループジャパン・オープン」(大阪・モリタテニスセンターうつぼ/WTA250)シングルス準々決勝が10月18日に行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場の齋藤咲良(富士薬品/世界ランク179位)は、予選から勝ち上がったキンバリー・ビレル(オーストラリア/同150位)に5-7、4-6で敗戦。惜しくもベスト4入りとはならなったが、「トップ100に2回勝てた。自分もできると自信をつけた」と確かな手応えを口にした。 【動画】齋藤咲良は惜しくも準々決勝敗退 マッチハイライト 今年5月にプロ転向した18歳の齋藤は、7月にITF10万ドルでタイトルを獲得するなど自己最高ランク156位を記録。 ワイルドカードでツアー本戦初出場となった今大会は、1回戦でジェシカ・ブザス・マイネロ(スペイン/同62位)をストレートで下してツアー初勝利を挙げると、2回戦では第5シードのエリナ・アヴァネシアン(アルメニア/同48位)にも勝利。2試合連続でトップ100を破った。 勢いに乗る18歳は、準々決勝でも強気の姿勢を崩さない。ベースラインから大きく下がらずに、いつでも攻められるように準備。浅いボールが来たら迷いなく打ち込んでいく。5-2とリードし、リターンゲームとなった第8ゲームでも0-30とポイントを先行した。 だが、「そこで締めたかった」と齋藤が悔いたように、ビレルがサービスキープに繋げると一段階ギアが上がった。それまでミスの多かったショットが次々にライン際に吸い込まれ、齋藤は2ブレークを許して逆転でセットを失ってしまう。 第2セットでは持ち直した齋藤だったが、「リターンが合わずに苦しかった」とチャンスを作ることができないまま、セット終盤にブレークされてベスト8に終わった。 試合後、齋藤は「自分から組み立てられるポイントが多かったので、やっぱり勝ちたかったというのはあり、とても悔しい。けれど、相手のプレーも良かったのでそこは受け入れて、また明日試合(東レPPO予選1回戦)があるので切り替えて頑張りたい」と振り返った。 初めてのWTAツアー本戦は悔しさ以上に得るものが大きかった。3試合を通して、スピード感のある展開、強い気持ちで戦うこと、攻められても我慢する力、流れを変えるショット力の必要性。1回戦の勝利後、この1年での目標として「トップ100入り」「グランドスラム本戦で1勝」と語っており、これに「WTAツアー優勝」が加わった。 「トップ100の人に2回勝てたので、自分もできるんじゃないかという自信もつけた」 まだ18歳。高いレベルでの戦いを通じて手にした収穫と見えた課題をクリアしていけば、齋藤の未来は明るい。
Tennis Classic 編集部