【会見全文】日本代表に原口、丹羽、谷口ら25人選出 ハリルホジッチ監督
質疑応答(1)
司会:はい。それでは質疑応答に移りたいと思います。ご質問のある方は、挙手のほうお願いします。いかがでしょうか。はい、ではマイクお持ちしますので、お待ちください。 質問:フリーランスのタナベと言います。よろしくお願いします。メンバー選考に直接関係しないんですけれども、監督が就任されてから縦方向へのサッカー、速いサッカーっていうのを追求されてきました。今度、ワールドカップの予選が始まるときには、やはり引いて完全に守りを攻めてくる相手も出てくると思うんですけども、そういう場合にはポゼッションをいかに有効に絡めていくかっていう戦いも必要になると思います。その、ポゼッションをいかに高めていくかで、カウンターといかに両立させるかという点に関して、監督のお考えとかビジョンを聞かせていただければと思います。 ハリルホジッチ:各試合で準備があります。われわれがどの相手とするかによります。そしてどのタクティックを試合で使うかということですけども、いろんなことを選択しなければいけません。そして、しっかり相手を見ていろんなやり方をします。チームの力強さというのはタクティックを使うということですね。例えばウズベキスタンと試合したときですね。ハーフタイムで、われわれはうまくやっていますけども、試合が30分たったら、フィジカルのゲームになったんですね。これはタクティックを変えなきゃいけないなというのを思いました。 最初はプレスをかけなさいと言いました。われわれのブロックをキープしなさいと言いました。ただ、それをできなかったんですね。で、ハーフタイムに根本的に全て変えました。ブロックを引いて、そして閉めて、そしてボールを奪ってからできるだけ早く、1人か2人か3人のペアで、そして5、6人がさらに続いてたくさんの機会をつくりました。そして4点取りましたね。オフェンス面でかなり面白いものを見せたと思います。 つまり、今回グループ選んだんですけども、川又とかも選びましたし、彼はパワーがありますね。テクニックはほかの選手に比べてないかもしれないですけども、こういう選手も必要なんですね、ときどき。どの相手と戦うかによります。 そしてイラクに関しては、シンガポールよりもかなりレベル高いと思います。ただ、シンガポールはわれわれにとってお気に入りのチームということは言えないですけども、普通に考えると攻撃しますね。9人、フォワードいるんですけれども、で、3人中盤がいます。オフェンスの中盤。で、つまり攻撃に力を入れたいということです。ただ、ディフェンスをしないという意味ではありません。各プレーヤーがディフェンスをしないといけません。もちろんフォワードの選手が、吉田麻也とか森重のような、ボールを奪うってことはできませんけども。ただ、全員が守備します。 今度はブロックを高い位置にするか、低い位置にするかの話ですけども、それはグランドの状況によります。そして低いからといって弱いチームだということはないです。これはテクニックの選択にもよりますし、そして相手を引きつける意味もありますね。例えば宇佐美とか武藤とか、いろんな早い選手を使って岡崎とか、カウンターして、もしくは速い攻撃してっていう攻撃にもなります。つまり、各試合準備があります。そういう準備。そして発展があります。そしてタクティックを選びます。で、相手がもしかしたらわれわれよりも強いかもしれません。そういうことを考えないといけない。つまりそれで十数試合見たわけです。 そして過去の日本はタクティックをアダプトしてないんじゃないかなと思いました。90分、93分、94分かけてタクティックをコントロールしたいというのが私の目的です。それはしゃべらなければいけないし、説明しなければいけません。で、この2試合に向けてですけれども、イラクにはこうやるよ、シンガポールにはこうやるよとか、オーガナイズはこうやるよとか、選手はこうやってくださいね、という話はします。 そして、試合の中でも何も変えなくてもいいときもあるし、難しい状況もあります。それはメンタルもタクティックも変えなければいけない。だから発展させていかなきゃいけないっていう話です。