「人間目線で100点のルアーに疑問」「丸呑みされることが多い」発売直後なのにすでに実績がヤバい! 超実践的ルアーの全貌を解説![Zeeee!・セイラン130F]
絶妙なフォルムで飛距離のムラも解消
セイラン130FはこれまでのZeeee!ルアーよりも下のレンジ、水面下20~90cm程に潜航深度を設定。これにより、既存モデルとのローテで対応レンジの大幅な拡張に成功する。アクションはキビキビしとした動きではなく、『ヨタヨタ・フラフラ・ヌルヌル』といった質感を追求。スロー域ではロール主体からウォブリングが出始め、水流を強く当てていくとウォブリングが強くなる設計だ。 太すぎず細すぎず、パイロットルアーとしてジャストなボリューム感を追求した。 ロール主体からウォブリングが出始める境目で『ふらつき』『揺らぎ』が発生し、河川や潮流の強弱に合わせて誘いのイレギュラーアクションが発生する。では、ボディフォルムに関してはどのように調節していったのだろうか? 外山「一番最初に上がってきたサンプルは今よりもボディがファットで、東京湾奥で使うにはボリュームがあり過ぎた。だから、ちょっとボリュームを下げてもらい、パイロットルアーとして使いやすくしました。そしてややスリムにすることで飛距離もアップ。最初のサンプルは飛距離ムラも多かったですが、シェイプアップすることでそれも解消しました。これよりもスリムだと、今度はアピールが落ちて使用用途が限られてくる。スリム形状が欲しいわけではなかったですから。自分のイメージに合うボリューム感を求めていって、この形状になりました」
時合いを逃さない#3の2フック
セイラン130Fは、ボディ全長は132mmで2フック。このサイズのルアーでは3フックが一般的に思えるが? 外山「サイズは130~140mmくらいというざっくりとしたイメージはありました。泳ぎの質とレンジ感を含めて、これくらいの大きさが欲しかったですね。そして2フックなのも意味がしっかりあります。3フックはフッキング率は高いんですが、ランディングでタモ入れしたあとにハリを外すのに時間がかかってしまう。魚をキャッチしてからリリースするまでにけっこう時間がかかるんです」 2フックであれば釣れた後にリリースするまでの時間が短縮でき、時合いも逃さない。 外山「昨今の東京湾のシーバス事情は、良い魚が釣れる時合いが短いんです。そのタイトな時間の中で、素早くフックを外してリリースし、どんどん手数を増やしていくために2フックにしました。フックサイズは#3。自分は#2でも良かったんですが、大きすぎると使いにくい方も出てくるかと思い、このサイズに落ち着きました」