恋愛経験ゼロの28歳女性が「初デートの相手に怒鳴られた」ワケ。若い女性でも苦戦する“令和の婚活事情”
こんにちは。これまで1000人以上の男女の相談に乗ってきた、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃です。髪もボサボサで化粧もしない“完全なる非モテ”から脱出した経験を活かし、多くの方々の「もったいない」をご指摘してきました。誰も言ってくれない「恋愛に役立つリアルな情報」をお伝えします。 婚活サービス、中でもマッチングアプリを使って婚活する人は増えました。明治安田生命が今年11月“いい夫婦の日”にちなんで発表した夫婦に関するアンケート調査によると、1年以内に結婚した夫婦の「出会いのきっかけ」は、1位がマッチングアプリ(29.8%)で2年連続トップでした。 しかし、婚姻率は伸びていません。厚生労働省の「令和5年(2023)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、2023年の婚姻率(人口千対)は3.9で、前年の4.1よりも0.5ポイント低下しています。 マッチングアプリなどの婚活サービスが一般化し、利用年齢も低下しています。そこで何が起きているかというと、20代の若いうちから婚活を開始し、過度な高望みをしていないにもかかわらず、結果が出ずに自信を無くし苦しむ人が増えているのです。 24歳という一見婚活では有利な年齢で婚活をスタートした美咲さん(仮名・30歳/デザイナー)は、婚活で6年も迷走した女性です。実際にどんな部分で苦戦したのか、令和の婚活の難しい点についてお話を聞きました。
アプリで恋人ができるのは、元々モテる人だけなのか
24歳で婚活を開始した美咲さんには、男性との交際経験がありませんでした。周りに女性が多い環境で育ち、さらに過干渉気味な母親に束縛され、男性と友達になることさえ難しかったのです。 初めて参加した婚活パーティーでは、カップリングした男性から理不尽に怒りをぶつけられる嫌な経験をしました。その後マッチングアプリを使い始めると、会社の男性同僚から「マッチングアプリに登録してるよね。アドバイスしてあげようか」と話しかけられてしまいます。婚活にすっかり嫌気がさしてしまった美咲さんはアプリをやめて、早々に婚活をお休みすることにしたそうです。 「婚活実態調査2024(リクルートブライダル総研調べ)」によると、結婚相談所やマッチングアプリなどの婚活サービスを通じて恋人ができた人の特徴として、“前向きに取り組んでいた”、“楽しく活動”、“楽観的な心持ち”など「前向きな姿勢」に関するものが上位を占めました。 恋人ができる人とできない人とで、意識や行動に違いが見られます。要するに、モテない人が婚活サービスを利用しても恋人ができるわけではなく、マッチングアプリがなかった時代でも恋人ができそうなモテる人がサービスを通してパートナーを見つけ、恋愛が苦手な人はサービスを利用しても苦戦しやすい、という印象を受けます。