恋愛経験ゼロの28歳女性が「初デートの相手に怒鳴られた」ワケ。若い女性でも苦戦する“令和の婚活事情”
恋愛経験ゼロで婚活しても、正しい努力の仕方が分からない
美咲さんのお母さんは、娘が社会人になってからも、夜に帰りが遅いと文句を言うような状態でした。それなのに、25歳になるころには「彼氏はいないの?」と言い始めます。 友達の中には結婚や出産でライフステージが変化する人も出てきて、結婚への焦りが再度募ってきた美咲さん。マッチングアプリのwithとPairsを併用して出会い探しを再開しました。 ですが恋愛経験のない美咲さんは、努力の方向性がどこかおかしいのです。 あるとき彼女は、好きなキャラクターが一致する男性とマッチングします。有名ではなく割とニッチなキャラクターなので「運命の人だ!」と前のめり気味になってしまいます。 彼と付き合うために、ネットで恋愛ノウハウを調べだしました。当時Pairsが公開していたカップルレポートでは、マッチングしてからリアルで会うまで1カ月ぐらいのカップルが多かったそうです。そのため「すぐ会おうとせず1カ月はチャットを続けた方がいい」と思ってメッセージのやりとりを続けます。 しかし1カ月経っても相手は誘ってきません。こちらからデートに誘い、彼に気に入ってもらうためにそのキャラクターの非売品グッズのプレゼントも用意してデートに行きました。 待ち合わせ場所には、写真とはまったく別人の男性がやってきました。だいぶ若い頃の写真を登録していたようです。さらに相手の声が小さくて何を言っているかあまり聞き取れず、盛り上がりに欠けたままデートは終わりました。
婚活3年目、使うアプリの数だけが増えていく
またあるときは、「そこそこかっこいい1歳年下の男性」とマッチングしてデートをします。3回も続けてデートしたのは、その男性が初めてでした。しかし、告白されているわけではありません。思いきって「私のことどう思っているの?」と聞いたら、「友達としてしか見られない」と言われて、ショックでしばらくアプリをやめてしまいます。 元々恋愛において自信がなかったのが、このできごとでさらにこじれてしまった美咲さん。「ブスだからダメなんだ」と自分を責めてしまいます。 その後もマッチングアプリでの痛い経験を繰り返し、26歳になったころには、Pairs、with、タップル、Omiai、Tinder、Dineなどの様々なマッチングアプリを使うようになっていた美咲さん。自分から積極的に「いいね」を送っていました。来た「いいね」をさばくだけの受け身な女性が多い中で素晴らしいと思いますが、やはり会えた相手はクセ強メンズだらけでした。