【MLB】レッズがドジャースとのトレードでラックスを獲得 ユーティリティ・プレーヤーとして起用へ
日本時間1月7日、レッズとドジャースのあいだでトレードが成立したことが明らかになった。レッズは有望株マイク・シロタと戦力均衡ラウンドAのドラフト指名権を手放し、ドジャースからギャビン・ラックスを獲得。ラックスはドジャースが金慧成(キム・ヘソン)を獲得したことにより、トレードの可能性が取り沙汰されていたが、わずか数日のうちにトレードが成立した。レッズはラックスをユーティリティ・プレーヤーとして起用していく方針のようだ。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ 現在27歳のラックスは2016年ドラフト1巡目指名でプロ入りした元トップ・プロスペクト。故障で2023年シーズンを全休し、2年ぶりのメジャー復帰となった昨季は139試合に出場して打率.251、10本塁打、50打点、5盗塁、OPS.703を記録した。特にシーズン後半戦は素晴らしい活躍を見せ、61試合で打率.304、OPS.898の好成績をマーク。しかし、ドジャースはムーキー・ベッツの内野再転向やキムの加入によって内野手が人員過多となり、ラックスは有望株1人とドラフト指名権1つとのトレードでレッズへ放出されることになった。 レッズは元新人王のジョナサン・インディアをトレードでロイヤルズへ放出したが、昨季を全休した若手内野手のマット・マクレーンが復帰する。マクレーンやノエルビ・マルテなど、高いポテンシャルを持つ一方で実績に乏しい若手が多いため、ラックスを獲得することで内野手の層に厚みを持たせたのだと思われる。ラックスは二塁と遊撃のほか、三塁、左翼、中堅、右翼での出場経験もあり、チーム状況に応じて複数のポジションで起用される見込みだ。 ドジャースが獲得したシロタは昨年のドラフト3巡目指名でプロ入りした21歳の外野手。ドジャースは2021年のドラフト16巡目でシロタを指名しており、3年半越しに獲得を実現させた形となる。また、戦力均衡ラウンドAの指名権は全体37位前後になる見込み。ドジャースはぜいたく税のペナルティで最上位の指名権が10ランクダウンしているため、それよりも高い順位の指名権を得たことになる。現在と将来のバランスを考慮しながらチーム編成を進めているアンドリュー・フリードマン編成本部長らしい、抜け目のない動きと言える。