大谷翔平の6月10本塁打の“無双”理由を示す「CHASE RATE(チェイス率)」…ロバーツ監督の分析も「選球眼」
「たとえ打者が有利なカウントであってもボール球を見逃してストライクゾーンをコントロールすれば、良いことが多く起こるということをショウヘイは理解していると思う。過去のシーズンでは、彼は積極的なスイングを好むためにボール球を追いかけるという傾向があった。しかし(悪いボールを見分けることで)ストライクゾーンに(甘い)投球を呼び込むことができている」 MLB公式サイトによると、ホワイトソックスの第2戦前の時点での大谷のチェイス率(ボール球を振るスイング率)はキャリア平均の28.3%に対して27.7%と下がっていた。さらに6月で見るとチェイス率は22.3%となっている。これは大谷のキャリアにおいて50打席以上立った1か月間では、2020年9月の17.2%、2018年5月の20.9%に次いで3番目に低い数字だという。つまりボール球にいかに手を出していないかを示すデータだ。先頭打者アーチを放った第一打席も追い込まれるまで難しい球に見向きもしなかった。 また同サイトは大谷の6月の四球率が14.3%、三振率が18.4%であることに注目した。キャリア平均では四球率12.1%、三振率25.5%だから、いかに四球を選び、三振が減っているかを如実に表している。 MLB公式サイトは、ロバーツ監督の「そのために、本塁打、打点、得点のすべてにおいて良いことが起きている」という言葉を付け加えている。 またロサンゼルスタイムズ紙によるとシーズンの半分を終えた時点での24本塁打、60打点のペースは「2021年の46本塁打、100打点、2023年の44本塁打、95打点のペースを上回っている」という。 同紙は「アナハイム(エンゼルス時代)では先発投手と指名打者でシーズンを過ごした大谷が、ほぼ打撃のみに集中することで、ア・リーグのMVPを受賞した2021年、2023年以上に驚異的な強打者となれるだろうか?今の数字はイエスと言っている」という表現で、大谷の絶好調ぶりを伝えている。
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