ディアーヌ・キュリス監督のデビュー作『ペパーミントソーダ』47年の時を経て日本初公開決定
フランスにおける女性監督の先駆けディアーヌ・キュリスのデビュー作『ペパーミントソーダ』が、12月13日(金) 東京・渋谷ホワイト シネクイントほかにて4K修復版となって日本初公開されることが決定した。 【全ての画像】『ペパーミントソーダ』場面写真ほか ディアーヌ・キュリスは、『ア・マン・イン・ラブ』『年下のひと』『サガン-悲しみよこんにちは-』など、コンスタントに作品を撮り続けている監督で、『ペパーミントソーダ』は彼女が少女時代の体験を基に脚本を書き上げた作品。公開当時、フランスで300万人を動員する大ヒットとなり、ニューヨークタイムズ紙ではフランソワ・トリュフォー監督の『大人は判ってくれない』の少女版と評された。 2018年には、本作の製作40周年記念としてデジタル修復版がフランス・アメリカで公開。ウェス・アンダーソン監督が、自身が関わった特集上映『ウェス・アンダーソンのフレンチ・コネクション』にて本作をオープニング作品に選定するなど、監督のお気に入りの作品として知られている。 両親が離婚し、厳しい母とパリのアパルトマンで暮らす13歳のアンヌと15歳のフレデリック。彼女たちの日常風景を時にコミカルに、時に切なく描いた脚本は、キュリス監督と共同で、のちに『つつましき詐欺師』で1996年カンヌ映画祭脚本賞を受賞したアラン・ル・アンリ。撮影は、1992年の『リバー・ランズ・スルー・イット』でアカデミー撮影賞を受賞したフィリップ・ルースロ。音楽は来日公演も行ったことがある人気歌手兼作家のイヴ・シモン。フランス版ポスターを手掛けたのは、漫画家、イラストレーターとして知られるFloc'hによるもの。後にウディ・アレン作品などを手掛ける彼にとって、初の映画ポスターデザインとなる。 アンヌ役のエレオノール・クラーワインは本作が映画デビュー作で、後にアニー・ジラルド主演『Vas-y maman』『La clé sur la porte』(いずれも未公開)、ナタリー・ドロン主演『Le temps des vacances』(未公開)に出演。フレデリック役のオディール・ミシェルは、ブノワ・ジャコ監督、イザベル・ユペール主演『Les ailes de la colombe』(未公開)に出演。『Vénus』(未公開)では主演を務めた。 <作品情報> 『ペパーミントソーダ』 4K修復版 12月13日(金) 東京・渋谷ホワイト シネクイント