大型ハリケーン「ミルトン」 急速に勢力を強めながら東進
プログレソ、メキシコ、10月8日 (AP) ― メキシコ湾で急速に「カテゴリー5」のハリケーンに発達した「ミルトン」は10月7日、勢力を強めながらフロリダ半島に向かっている。 メキシコ国立気象局によると、ミルトンは7日深夜から8日未明にかけて、ユカタン半島のセレストゥンとプログレソの間を直撃する可能性があると発表したため、メキシコ当局は同半島の低地に住む住民を避難させるため、バスの調達にあたっている。 半島西部のセレストゥンは低地の自然保護区で、数万羽のフラミンゴが生息している。 一方、半島東部のプログレソは、海運とクルーズ船の港で、約4万人が住んでいる。 ユカタン州知事は、7日正午から生鮮食料品の買い物、薬局や病院、給油以外の外出を取りやめるよう住民に呼びかけた。 「カテゴリー5」のハリケーンに発達した「ミルトン」は7日午後、プログレソ沖125キロの海上を時速17キロの速さで東に進んでおり、最大風速は80メートルと推測される。 国立ハリケーンセンターによれば、「ミルトン」は9日夕方、フロリダ州西海岸に上陸するとみられており、上陸時には「カテゴリー3」の暴風雨となり、タンパやオーランドなどの大都市を通過し、10日にかけて半島を横断すると予想されている。 (日本語翻訳・編集 アフロ)