1口10万円で映画製作に参加、金融の可能性にチャンレンジ──映画『宝島』をセキュリティ・トークン化:フィリップ証券【発表会レポート&CEO Q&A】
人生に彩りを添えるサービス
──販売先は主に個人投資家とのことだが、海外の投資家も購入可能なのか。 フィリップ証券は、日本だけで仕事をしているわけではなく、アジアを中心に世界中で仕事をしている。日本にある良いものを海外の方にもわかっていただき、リスクマネーを海外から持ってくることは、私たちのミッションと考えている。今回の商品は、法人であれば海外の投資家も購入でき、すでに非常に興味を持ち、ぜひ投資したいという投資家も現れている。 ──この先、エンタメ分野でのセキュリティ・トークン化の予定はあるのか。 分野を限定して、ここだけをずっと追求していくという考え方ではなく、広い視野で、投資家と事業会社がお互いに双方向で、今までになかったWin-Winの何かができるかもしれないということに対して、どんどん取り組んでいきたい。ただ実は映画では2作目、3作目みたいな話は進んでいる。この座組みで継続していろいろなことに取り組み、フィリップ証券という会社が投資家の皆様から見たときに、他とはちょっと違った形で、人生に彩りを添えるみたいなサービスを継続して提供できるように取り組んでいきたい。 ● 昨年度、大きく市場が拡大したセキュリティ・トークン。記事で伝えたように、不動産STが大部分を占め、投資リターンは3~5%となっている。 一方、今回登場した映画製作委員会への投資は、その予測パフォーマンスが記載されていないように、大きなリターンを期待できるが、興行成績が振るわない場合は元本割れもあり得る。 セキュリティ・トークン市場から見れば、従来のものよりもハイリスク・ハイリターンな商品が登場したことになるが、投資対象の多様化、ST市場の多様化が進んだと言える。 エンドロールに名前を載せるかどうか、悩みどころだ。 |取材・文・写真:増田隆幸|トップ画像:リリースより※編集部より:一部敬称略。また本文を追記し、更新しました。
CoinDesk Japan 編集部