旅の新トレンド「分散型ホテル」おすすめ 10
新しい旅のトレンドとして人気を集める「分散型ホテル」。町、商店街、山里などを丸ごとひとつの宿のように見立て、客室やフロント、レストランといった宿泊機能をエリア内に点在させたホテルのことだ。もともとイタリアで生まれたコンセプトで、「アルベルゴ・ディフューゾ」の名前でも知られている。 その大きな魅力は、町中に散らばる施設がゲストと地元の人々との自然な交流を促し、暮らしているような滞在が叶うこと。まるでひとつの「町」というテーマパークに泊まるような非日常感が支持され、日本国内でも数を増やしている。ローカルのディープな魅力を発見できる、まさに旅好きにおすすめのステイ先! また、ゲストが地域内を自由に動くことで経済的な循環が生まれやすく、持続可能な観光の形として理想的とも。さらに、歴史的な建造物や空き家を改修・活用している場合が多いため、文化財の保存だけでなく、地方の空き家問題解決にも貢献している。ユニークなリノベーションが光る宿が多いので、デザイン好き&建築好きなら必見だ。 ここでは、関東近郊から九州地方まで、14軒の全国おすすめ分散型ホテルをご紹介。メジャーな観光地とはひと味違うローカルな食事や体験も含め、その魅力をお届け! ぜひ、次の旅行先として選択肢に入れてみてはいかが?
佐原商家町ホテル NIPPONIA/千葉・佐原
東京駅からバスで直行約80分(最寄りのバス停まで)、成田空港から車で約30分とアクセス良好な「佐原商家町ホテル NIPPONIA」。 すべての宿泊棟がフロントとレストランのある「KAGURA」棟から徒歩10分以内とまとまったつくりになっており、分散型ホテルに泊まるのは初めてという人にもぴったりの、利用しやすさが魅力だ。 佐原は江戸時代中期から昭和初期にかけて、利根川の水運で栄えた水郷の商都。町を流れる小野川沿いには、蔵造りの町屋や土蔵、洋風建築などの伝統的な建造物が立ち並び、風情あふれる町並みが広がっている。