「ずっと基本を言われていた」OB本田泰人が語る古沼貞雄の教え、帝京の原点。“天才”礒貝洋光との思い出も
「当たり前のことを当たり前にできるのが上手い選手」
集大成の高校選手権では当然、優勝候補の一つに挙げられた。 クライマックスは大宮サッカー場での準々決勝。相手は澤登正朗、吉田康弘がいる東海大一高校だった。スコアレスで突入したPK戦で、5人目のキッカーで失敗したのは礒貝だった。 「洋光らしいなと。あいつのへなちょこキックで、俺たちの選手権は終わったんだけどね(苦笑)。ただ、選手権で優勝したかったけれど、サッカー人生はその先も続くから。あくまで通過点だと思っていた。負け惜しみでもなく、完全燃焼しちゃうことはなかったのは救いだったかな」 最後に、帝京の強さの原点を聞いた。 「古沼先生からはずっと基本を言われていた。走る・蹴る・止める――ほんと、それだけだね。でも、それはプロになってからも言えることだし、どの時代でも変わらない。僕の持論は、当たり前のことを当たり前にできるのが上手い選手。それは古沼先生の教えでもあって、帝京の原点でもあるんじゃないかな」 名将・古沼貞雄が植え付けた帝京の原点は、日比威(前監督)、藤倉寛(現監督)と帝京OB指揮官のもと、現在のチームへと息づいている。 『古豪』のイメージを覆し、10個目の星を獲得できるか。新しい帝京の活躍に期待が高まっている。 【プロフィール】 本田泰人(ほんだ・やすと)/1969年6月25日生まれ、福岡県出身。帝京高―本田技研―鹿島。日本代表29試合・1得点。J1通算328試合・4得点。現役時代は鹿島のキャプテンを務め、強烈なリーダーシップとハードなプレースタイルで“常勝軍団”の礎を築く。2000年の三冠など多くのタイトル獲得に貢献した。2006年の引退後は、解説者や指導者として幅広く活動中。スポーツ振興団体『FOOT FIELD JAPAN』代表。
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