「こうのとり」は“宇宙の宅配便” 9日夜に6号機打ち上げ
届け終わった「こうのとり」は……
ISSに物資を届け終わった「こうのとり」は、大気圏で燃え尽きてその使命を終えます。ミッションが成功しても最後には燃え尽きる「こうのとり」。無駄になったわけではなくとも、多くの人が関わって作り、打ち上げた「こうのとり」と別れるのは、とても悲しいと前田さんは言います。 「こうのとり」が帰ってきてくれたら、もっといろんなことができるはず。そんな思いを少しでも実現するための研究も進んでいます。小型カプセルを地上に持ち帰るミッションをはじめ、これからの宇宙開発に関わる技術の実証試験も今回の6号機では行われる予定です。 国際宇宙ステーションへの物資補給機「こうのとり」とそれを運用する人たちを紹介してきました。冒頭にお伝えしたとおり、6号機の打ち上げはいよいよ9日。ロケットから切り離された「こうのとり」がISSへ向けた旅に出るその勇姿を見守りましょう。無事にISSにたどり着きドッキングする瞬間を運用管制チームの人たちとともに喜びましょう。そして任務を終え、ISSを離れていく「こうのとり」を見送りましょう。 日本が誇る宇宙の宅配便「こうのとり」のすべてを楽しんで、応援しましょう。打ち上げ時間は12月9日(金)午後10時26分47秒(日本標準時)です。
------------------------------------------ ◎日本科学未来館 科学コミュニケーター 片平圭貴(かたひら・よしたか) 1983年、大阪府生まれ。京都大学で人力飛行機のパイロットを経験、同大学院エネルギー科学研究科で鉄の精錬を研究。製鉄会社勤務を経て、2016年4月より現職