【ヤクルト】小川泰弘「自分の投げ方で足はしっかり上げてやろうと」ライアン投法復活で再起図る
ライアンが神宮のマウンドに帰ってくる。ヤクルト小川泰弘投手(34)が10日、契約更改交渉に臨み、5000万円減の1億1000万円で更改。20年オフに結んだ4年契約が終了し、新たに単年契約を結んだ。 苦しんだシーズンを「辛抱の年」と表現した。今季は12試合登板で2勝5敗、防御率4・65。上半身のコンディション不良で開幕は2軍スタート。4月26日阪神戦での初登板は7回2失点で勝利投手となったが、その後も体調不良や再調整で1軍と2軍を行き来した。今季途中からは、メジャーの大投手ノーラン・ライアンさながらの足を胸元近くまで高く上げる投球フォームを封印するなど、試行錯誤を繰り返した。 原点回帰で、かつての輝きを取り戻す。「もう1回(投球フォームを)戻して、自分の投げ方で足はしっかり上げてやろうと思います」。12年間のプロ生活で4度の2ケタ勝利を達成した右腕は、代名詞となっているライアン投法を復活させて再起を期す。 来季の目標には「飛翔(ひしょう)」と記した。「個人としてもしっかりチームを引っ張れるようにフルで戦っていきたいですし、チームの優勝に貢献できるように」。本家ライアンは46歳まで現役を続けた。来季35歳を迎える燕のライアンも、まだまだ老け込む年じゃない。【水谷京裕】