粘投実らずCS初黒星…DeNA・ジャクソンに高木豊氏「粘り強くリードをした戸柱がうまかったです」と女房役に拍手
DeNAが巨人に惜敗。CSで初黒星を喫し、一気のファイナルステージ勝ち抜けはお預けとなった。 DeNA先発のアンドレ・ジャクソンは、切れのあるストレートを軸に巨人打線を3回までヒット1本に抑えていたが、4回に岡本和真の併殺打の間に先取点を献上。しかしDeNA打線も、ここまで完ぺきに抑えられていた巨人先発の井上温大から6回、戸柱恭孝のソロで同点に追いつく。だが7回に一死一・三塁のピンチから、岸田行倫にセーフティスクイズを決められ勝ち越されると、一塁手・オースティンのミスもあり3点を追加され、1-4で敗れた。 好投しながらも敗戦投手となってしまったジャクソンに対し、19日放送のCSフジテレビONE『プロ野球ニュース』に解説として出演した高木豊氏は「まっすぐの走りは良かったんですけど、変化球はチェンジアップしか入らなかったんですよ。曲がり球のカーブやカットはちょっとずつ入るんですけど、大体が真っ直ぐとチェンジアップしかなかったんですよ。それをね、戸柱がうまくごまかしましたよ。高めに真っすぐを投げさせたりだとか、やっぱね、入らないボールでも使ってるんですよ。そうすることでバッターが意識するんですよ。粘り強くリードをした戸柱がうまかったです」と好投は女房役のおかげだと明言。 もう一人の解説者の野村弘樹氏は「もともとコントロールは良くないピッチャーなんですよね。だから戸柱も比較的コースには寄らないで真ん中に構える。追い込むまではストライクゾーンの中で勝負するんですけども、やっぱり力があるボールは高いんですよ。だからジャイアンツ打線が序盤、高めのボールを結構振らされて、フライアウトが多かったんで、ジャクソンを助けたと言いますか。だからあれを待たれると、結構ボール、ボールで、もっとフォアボールが出たかなと思うんですけど」と分析しながらも、 「やっぱり球威もあるし、スピン量も多いピッチャーなので、やっぱりストライクだと思って打ちに行っても、微妙にボールなのでボールの下を打って、やっぱりフライが多い。そういうピッチャーではあるんで。結果的にボールを振ってるんだけど、バッターはしっかり積極的に打っていってるつもりなんでしょうね」と打者の感覚よりもボールがきていたのではと推測した。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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