ターボ車が進化する! エンジン負担を抑えてパワーを引き出す『ブーストアップ』の秘訣~カスタムHOW TO~
ターボ車にのみ存在する。コストパフォーマンス抜群のライトチューンがブーストアップだ。ターボチャージャーは排気ガスの勢いでタービンを回し、その力を使ってエンジンに空気を送り込む装置のこと。 【画像全5枚】
排気量以上の空気をエンジンに押し込むことができるので、その分その空気量に合わせたガソリンを噴射して爆発させることができるので、排気量以上のパワーを引き出すことができる。それが小さな排気量で大きなパワーを出せるターボエンジンのメリットだ。
◆ターボ車パワーアップのキモはブースト圧
そのエンジンに空気を押し込む圧力のことをブースト圧と呼ぶ。このブースト圧はコンピューターやアクチュエーターなどで制御されていて、一定以上には上がらないようになっている。そして、ブースト圧をチューニングによって高めることで、エンジンによりたくさんの空気を送り込もうと言うのがブーストアップチューニングだ。
方法としてはブーストコントローラーでブースト圧を高めて、エンジン制御コンピューター(ECU)の内部データを書き換える。もしくはECU書き換えのみでブーストアップできるクルマもある。それらによってよりエンジンにたくさんの空気を送り込み、それに合わせて適切な量のガソリンを噴くことでよりパワーを引き出すことができるのだ。
もちろん無限にブーストアップできるわけではなく、やりすぎると、燃焼室に空気が入りすぎ、混合機を圧縮していく途中で爆発してしまうノッキング現象を起こしてしまいやすい。そうなると、エンジンに多大なダメージを与えてしまう。
そうならない範囲でブーストアップをしていくが、一般的にノーマルのブースト圧の1.5倍位が許容範囲。そうなるとパワー的には、元のパワーの大きさにもよるが20馬力から30馬力以上は軽くアップすることができる。トルクも同様にアップするので以上に効果を大きく感じられやすい。
◆長く乗る愛車であればかなりコスパ高いチューニング!
車種にもよるが一般的にブーストアップにかかる費用は10万円から20万円ほどとなると、極めてコストパフォーマンスの高いチューニングにである。