ターボ車が進化する! エンジン負担を抑えてパワーを引き出す『ブーストアップ』の秘訣~カスタムHOW TO~
ちなみにNAエンジンの場合20~30馬力アップさせようと思うとかなり難しい。カム、マフラー、触媒、インテークなど様々なパーツを変えなければ、数十単位でのパワーアップは難しく、50万円程度でも数十馬力単位のアップは難しい。
ところがターボ車の場合はブーストアップをすれば数十馬力を簡単に得られてしまうので、極めてコストパフォーマンスが高いのだ。
ちなみにそれ以上にパワーを要すると、基本的にはより大きなタービンへ交換することとなる。タービン自体は20万~30万円のことが多いが、場合によってはタービンが大きくなったことに合わせてインジェクターを大容量なものに交換しなければならなかったり、エキマニ交換が必要とか、トータルで様々な部分のチューニングが必要になる。そうなると、一気にかかる費用が上がってしまう。費用対効果を考えると、ターボ車でのブーストアップが最も効率の良いパワーアップチューンなのだ。
ちなみにフルノーマルの状態でもブーストアップは可能だが、周辺パーツを一緒にチューニングすればより効果が大きい。特にオススメなのが排気系パーツだ。
タービンから出た排気ガスはその後、触媒を通過してマフラーに送られ排出される。この触媒を低抵抗なスポーツキャタライザーに交換すると、排圧が下がってよりタービンがピックアップよく回りやすくなる。
そうなるとアクセルレスポンスも良くなるしパワーも引き出しやすい。同時にマフラーも効率の良いものにすると同様の効果が得られるので、ブーストアップをするときは排気系パーツのチューニングもオススメである。
ブーストアップ程度では正直エンジンライフにもまず影響はない。それでいて十分なパワーアップが得られる。また、ブーストアップ程度であればミッションが壊れたり、ドライブシャフトがダメージを受けることもまずない。さらにラジエーターやオイルクーラーなどの冷却系もノーマルで対応可能。サーキット走行をガンガンするというのではれば、それぞれ対策は必要となるが、普段乗りのクルマでブーストアップしたからと行って、特別に冷却対策はまずいらない。ブーストアップはオススメのチューニングなのだ。
レスポンス 加茂新