2億3000万円のSUV「SVローバー」。“こんなのあったら”を作ってしまった最大1100馬力のモンスターカー
「オレならもっと格好いい車を作れる」。そう思っても、ほとんどの人はせいぜいスケッチブックに描いてみせる程度で、実際に作る人はまずいないだろう。 【写真12点】最大1100馬力の「SVローバー」を写真でチェック けれど、ジョー・スカボはホントに作ってしまった。(おそらく)初代「ディフェンダー」へのリスペクトの思いを、最大1100馬力というハイパーマシン「SVローバー」というカタチにして。 ジョー・スカボ率いるスカボ・ヴィンテージ社は、カリフォルニアを拠点とする自動車設計・製造会社だ。 量販車ではなく、「イノベーションとパフォーマンスの限界を押し広げること」を念頭にスペシャルなマシンを製造している。
オーナー好みにカスタム可能!
スカボ・ヴィンテージ社はこれまで、1960年代のF1マシンにオマージュを捧げた「SV F1」や、ポルシェ911を大改造した「SVRSR」を手掛けてきた。 SVRSRは、2023年に惜しくも急逝したラリードライバーでありスタントドライバーだったケン・ブロックが、100回目の開催という記念すべき2022年のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムで乗ったマシンだ。
そして同社の3作目となるのが、この初代ディフェンダーを彷彿させるSVローバーになる。 “最大” 1100馬力、というのはスーパーチャージャーを備えたV8エンジンを搭載した場合で、心臓部には750kW(約1020馬力)の電気モーターも選ぶことができる。
この体躯で「2人乗り」というロマン
他にも駆動方式は2WDか4WDを選ぶことができ、車高も任意に変えられるなど、オーナーの好みでカスタム可能なモンスターマシンというわけだ。
ボディサイズをはじめ詳細なスペックは不明だが、40インチもの大きな肉厚オフロードタイヤを四隅に配したフォルムを見ると、どう考えてもフルサイズピックアップトラックくらいか、それ以上の大きさはありそう。 そのくせ、前輪と後輪を逆方向に向けられる四輪操舵なので、見た目よりも小回りが効くらしい。
この車を購入しても、乗車が許されるのはわずか2名。シートの後ろに先の心臓部が載るミッドシップだからだ。 心臓部の後ろに「カーゴエリア」があるらしいが、さて、どれだけの荷物を収納できるのやら……。