【更年期、進藤やす子さんの場合/インタビュー前編】 バセドウ病、子宮筋腫の症状に悩まされた40代
子宮筋腫の症状に悩み、子宮全摘手術へ
そのうちにやってきたのがコロナ禍。進藤さんの目に止まったのが人間ドックの割引広告だった。寝ているだけで検査ができる、次世代のMRIを使ったもの。特に婦人科検診と乳がん検診は、マンモグラフィのように痛みがなく、子宮・卵巣の検査も内診がなく、どちらも寝ていれば検査が終わると知り、受けてみた。 その検診で、子宮筋腫の状態がかなり悪くなっていると判明。「今すぐ治療」の指示が出たのだそう。その後、婦人科にかかり、最新の手術を取り入れている大学病院を紹介してもらった。 「私の筋腫は症状が出やすい入り口のほうにできているので、筋腫だけを取ってもかなりの確率で再発するという診断で、すぐに手術とは言われませんでした。年齢が45から46歳になるときだったし、先生は閉経まで逃げ込みを考えていたのかもしれません。筋腫を小さくするような薬を処方していただきました。 それでもすぐに小さくはならないし、生理は全然終わりそうにない。これをずっと続けて50歳になるのかなと思ったらいたたまれなくなって、『先生、私は手術したいんです』と訴えた。そこからはスルスルと早く進みました。 年齢的にも、もう子宮を残しておかなくてもいいかなと思ったので子宮ごと全摘手術です。ロボット支援下の腹腔鏡下手術だったので、傷がものすごく小さいうえに回復もかなり早かったです」 まわりの友達もすでに子宮を全摘した人が何人かいて、不安はまったくなかったという。むしろいいことしか聞こえてこなかったのだそう。 だんだん周期が乱れていつ月経がくるのかわからないストレスもなく、閉経できる。いつでも旅行に行けるし、温泉も何も気にせずに入れる。 旅の取材をライフワークとしている進藤さんにはそれも魅力。そうして子宮筋腫もクリアになり、「これからはバリバリ仕事して思いきり旅行も楽しめるー!」となるはずが…、世はコロナ禍。悶々とした精神状態とともに、新たな更年期の症状が待っていた。 更年期にライフスタイルががらりと変化した進藤さんの新たな症状は、インタビュー後編で。