ダイエットに胃腸ケア、一石二鳥のポタージュスープ。
料理家・国際中医薬膳師のちづかみゆきさんがお送りする【心と身体を元気にする薬膳レシピ】。今回ご紹介するのはこちらのレシピです。 ________________ 今回ご紹介するのは胃腸を労わるダイエットスープ「大根とエノキのポタージュ」です。 私自身、ここ最近の美食三昧で体重が(体脂肪も)増加ぎみ。寒くなってきたこともあり、家でのごはんは鍋や具沢山スープ、もしくは和食にシフトしています。そしてちょうどよい機会なので何か新しいレシピを! と考えたのがこのポタージュです。 中医学ではダイエットにも「出してくれる」ものを「食べ」ます。もちろん食べ過ぎては元も子もないですが、消化を促進するもの、胃腸そのものを労わるもの、便通をよくするもの、痰を排出するものを食べて改善します。中医学で「痰」とは、咳をするときに絡むものもそうですが、中性脂肪のような粘りのある体内の老廃物も含みます。そういったものが体内に溜まっている人は余分な水分(湿)や熱も溜め込んでいることがあるので、そのあたりも考慮したレシピを組み立てました。とはいっても作っていただけないことには意味がないので、よーく考えてできるだけシンプルに食材や調味料を選んでいます。 今回バターを使っていますが、その分クリームやミルクは使わず、調味料も塩コショウのみ。ただし本気のダイエットにはバターをオリーブオイルに変えて、顆粒コンソメなどをほんの少し加えてみてください。また大根とバジルの相性が良いので、簡単にバジルペーストを作って垂らしましたが、無くてもおいしいですし、バジルの葉だけをのせてもよいですし、市販のバジルペーストを使っても。個人的にはバジルと大根の相性はぜひ試していただきたいです。 さて食材の効能ですが、大根が消化を促進。大根、エノキ、タマネギはいずれも痰を排出し、胃腸をいたわります。そして便通を良くする働きを担うのはエノキ。こもった湿や熱対策には大根でケアできます。というわけでバジルなしでもOKですが、バジルにも湿対策や胃腸を労わる働きがあります。せっかくのパーティーシーズン、おうちでも少し華やぐダイエットレシピで楽しんでくださいね。