圧巻の高性能&拡張性、異色のキューブ型NASキット「ZimaCube」レビュー
ソフトウエアまわりの充実ぶりもZimaCubeの特徴です。OSは独自OS「Zima OS」ですが、多くの拡張用ソフトが用意され、一部はプリインストールされています。写真管理&アルバムソフト、オンラインストレージ、生成AIなど、多くのソフトが専用のアプリストアから入手できます。
ユニークなのが、専用のコミュニティスペースがWeb上に用意され、メーカーやユーザーの間で活発なコミュニケーションが図られていること。ユーザー間でトラブル報告や解決方法の交換が行われているほか、ここで出た意見をもとにメーカーが改善を実施する方針といい、「メーカーがユーザーと育て上げるハードウエア」の文化が作られています。 ■さまざまなソフトを簡単に追加できる 実際に使ってみました。購入時点で、本体内のストレージにZima OSがインストールされているので、自分で必要なファイルを入手したりターミナルを開いてコマンドを入力する必要はありません。ハードディスクなどのストレージを接続して電源を入れると、1~2分で起動して画面にはIPアドレスが表示されるので、別のPCのブラウザーでそのIPアドレスを入力するとZimaCubeのメイン画面が表示されます。組み込んだストレージは、通常の記憶域にするかRAIDを組むか設定すれば、すぐに反映されます。
写真や動画データの保存は、プリインストールされている「ファイル」のソフトで実行できます。ネットワーク経由でコピーするだけでなく、データが保存されているUSBハードディスクをZimaCubeに接続すれば高速にコピーできます。
無料で入手できるリモートアクセスのソフトを利用すれば、インターネット経由でZimaCubeにアクセスできます。製品に割り振られた独自のIDを入力するだけで接続できるので、こちらも面倒な設定の手間はいりません。ただ、現状ではリモートアクセスのソフトはパソコン用しか提供されておらず、モバイルアプリは後日公開となっているのが残念なところ。