小澤征爾とベルリン・フィル、50年間の未発表音源を収めた豪華ボックスセット登場
ベルリン・フィル・レコーディングスは、今年2月に逝去した世界的指揮者であり、ベルリン・フィルの名誉団員でもあった小澤征爾が遺した名演を収録した豪華ボックスセット『ベルリン・フィルと小澤征爾』を11月に発売する。CD 6枚とBlu-rayとオリジナルのブックレットが収められて、価格は16,000円(税込)。 今回のアルバムには、1979年から1996年にかけて行われた公演から、未発表の放送音源を厳選して収録。収録曲については、小澤の多様なスタイルと個人的な嗜好(ドイツ・オーストリアの古典派と後期ロマン派、フランス音楽、古典的近代)の両方からセレクトされている。 このボックスセットには、バルトーク、ベートーヴェン、ベルリオーズ、ブルッフ、ブルックナー、ハイドン、ヒンデミット、マーラー、ラヴェル、R.シュトラウス、チャイコフスキー、ワーグナーの作品を6枚のCDに収録。Blu-rayには、小澤征爾がフィルハーモニーで指揮した2009年の演奏会と、最後の共演となった2016年の演奏会映像を収録される。またボーナス映像には、小澤がベルリン・フィル名誉団員に任命されるセレモニーの様子を収録している。 ブックレットには、未発表の写真に加えて、小澤征爾の長女で作家・エッセイストの小澤征良が寄稿した「父を想ってくださるみなさまへ」と、深い親交があった作家・村上春樹による特別エッセイ「僕の夜明け前の同僚 ― 小澤征爾の死を悼んで」も掲載される。 【収録曲】 [CD 1 - 6] ベートーヴェン:《レオノーレ》序曲第2番ハ長調 op. 72 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番ト短調 op. 26(ヴァイオリン:ピエール・アモイヤル) ラヴェル:ピアノ協奏曲ト長調(ピアノ:マルタ・アルゲリッチ) バルトーク:ヴィオラ協奏曲 Sz 120(ヴィオラ:ヴォルフラム・クリスト) ハイドン:交響曲第60番ハ長調《うっかり者》 チャイコフスキー:交響曲第1番ト短調 op. 13《冬の日の幻想》 ブルックナー:交響曲第7番ホ長調 マーラー:交響曲第1番 ヒンデミット:シンフォニア・セレーナ ベルリオーズ:幻想交響曲 op. 14 R・シュトラウス:アルプス交響曲 op. 64 ワーグナー:《トリスタンとイゾルデ》より前奏曲とイゾルデの愛の死 [Blu-ray Disc] ベートーヴェン:《エグモント》序曲 op. 84 合唱幻想曲ハ短調 op. 80(ピアノ:ピーター・ゼルキン、ベルリン放送合唱団) メンデルスゾーン:オラトリオ《エリア》op. 70 アンネッテ・ダッシュ、ガル・ジェイムズ(ソプラノ) ナタリー・シュトゥッツマン、ナディーヌ・ヴァイスマン(アルト) ポール・オニール、アンソニー・ディーン・グリフィー(テノール) マティアス・ゲルネ(バリトン) フェルナンド・ハヴィエル・ラド(バス) ベルリン放送合唱団 ブルックナー:交響曲第1番ハ短調(リンツ稿) ボーナス映像:小澤征爾、ベルリン・フィル名誉団員の称号を授与
ファイルウェブオーディオ編集部・筑井真奈