<ソムタム田井のコスプレリポート>「チェンソーマン」ナース服レイヤー スカートの“絶対領域”を意識
コスプレは自宅で気軽に楽しめる趣味であり、アニメやゲーム、マンガなどの人気のバロメーターとしても注目を集めている。コスプレ文化の研究家でライター兼カメラマンのソムタム田井が、イベントに取材、参加して見つけたハイレベルなコスプレーヤーをピックアップ。衣装、ウイッグ、メーク、体づくりなど、キャラクターになりきる上でのこだわりについて聞く。 【写真特集】ナース! 美女レイヤーが抜群のスタイル披露 写真を一挙に
東京・池袋のサンシャインシティ周辺で定期的に行われているコスプレイベント「acosta!(アコスタ)」で撮影、インタビューした「チェンソーマン」のマキマに扮(ふん)するつきこさんと、パワーに扮するはまさんを紹介する。
ふたりが着用しているのは、作中には出てこないものの、イラストやフィギュアなどで発表され、コスプレーヤーの間でも高い人気を誇る“ナース”バージョンのコスチューム。タイトなシルエットの衣装をきれいに格好よく着こなせるよう、つきこさんは丈感にこだわったという。
「今回の衣装は業者製なんですけど、高級感のあるエナメル素材のものを選びました。体のラインがきれいに出るように、あえて小さめのサイズを選んだのがポイントで、スカート丈も手直ししつつ、絶対領域がちょうどいい見え方になるように工夫しました」
撮影後、写真をレタッチする際には、特徴的な瞳の再現にも注力したと話す。
「マキマさんといえば同心円状の瞳が印象的なので、こちらは手描きで加工しています。瞳の模様のアリ、ナシで写真の印象はかなり違ってくるので、今回の加工は気に入っています」
一方、はまさんは、つり目や眉毛の再現にこだわり、パワーらしさを表現したという。
「パワーちゃんは眉毛や目の形が特徴的なキャラクターなので、眉のカットをいつもより短めにしたり、テーピングで目の形を近付けるように努力しました。また、今回の衣装は体のラインが出るデザインなので、原作絵のセクシーさを忠実に再現できるよう、スカートの丈感やウエストの絞り具合にもこだわりました」
取材・文:ソムタム田井