試合後の会見で安どの笑みを浮かべるフリーマン（撮影・小林信行）

　「ドジャース５－３フィリーズ」（５日、ロサンゼルス） 　ドジャースの大谷が心を揺さぶられた。 【動画】大歓声に涙ぐむフリーマン　復帰初打席が涙、涙の感動に包まれる 　初回の攻撃。２死から打席に入るフリーマンを本拠地のファンが総立ちで迎えた。同選手の３歳の愛息マキシマスくんがギラン・バレー症候群を発症し、看病のため、８試合を欠場。登場曲が流れるとスタンドから拍手とともにフレディ・コール。味方だけでなく、フィリーズの選手やベンチも拍手で敬意を表した。 　欠場中はドジャースの選手や関係者だけでなく、フィリーズの主砲ハーパーからも心配するショートメールが届いたというフリーマン。第１打席に入る際には敵軍捕手スタッブスが肩を叩いた後、意図的に本塁から離れた場所で中断する時間をつくる粋な計らい。試合後の会見でフリーマンは「予想していなかった。とても感謝しています」と話した。 　その一連の様子をベンチから見守っていた大谷は、試合後の地元中継局のヒーローインタビューで「本当にみんなが（マキシマスくんを）応援していたと思います。これからリハビリもあると思うので、みんなで応援しているよという。ああいう歓声は見てる方も素晴らしいなと思う瞬間だったと思います」とにこやかに話した。 　プレーオフ前哨戦とも言えるナ・リーグ頂上対決。７月に敵地に乗り込んだ３連戦は屈辱の３タテを食らっている相手に本拠地で先勝し、「この間は敵地で負けてますし、そういう意味ではシリーズの最初を取れたというのももちろんそうですし、フレディ（フリーマン）が帰ってきた１試合目で勝てたというのもチームとしてもすごく大きいんじゃないかなと思います」と、勝利の味を噛みしめた。