【時系列でわかる②】イスラエルと「ハマス」武力衝突(12日~15日まで)
■10月14日 米空母「アイゼンハワー」東地中海へ
アメリカ軍は空母「アイゼンハワー」を東地中海に移動させ、すでに配備している空母「ジェラルド・フォード」と合流させると発表しました。イランやレバノンのイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」が戦闘に参加しないよう抑止する狙いがあります。 また、バイデン大統領は14日イスラエルのネタニヤフ首相と電話会談し、イスラエルへの支持を改めて表明し、「民間人の保護に向けあらゆる努力をする」ことなどを確認しました。 バイデン大統領はパレスチナ自治政府のアッバス議長とも電話会談し、「ハマスはパレスチナ人の尊厳と 自決権を守る立場にない」と強調しました。 また米中の外相が電話会談し、王毅外相は国際会議をすみやかに開くよう提案しました。一方、アメリカ国務省によりますと、他の勢力の紛争介入を防ぐことも協議したということで、イランに介入させないよう、関係が深い中国にも対応を求めたとみられます。
■10月15日 国境なき医師団の日本人スタッフ3人が退避求める
イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が迫る中、国境なき医師団は15日、ガザの日本人スタッフ3人が南部に避難し国外退避を求めていると明らかにしました。 国境なき医師団によりますと、北部ガザ市で活動していた日本人3人を含む外国人スタッフ20数人が、イスラエル軍による24時間以内の退避警告を受けて13日、南部に避難したということです。 日本人職員は、南部ハンユニスにある国連施設に避難しているとみられ、国外への退避を求めているということです。 また、この国連施設にいる現地の広報担当者は音声メッセージを公開し、「およそ1万人が施設に避難してきている」「人びとは階段や廊下、食堂など、いたるところにマットレスや毛布を敷いて寝ている」として、南部の国連施設に避難者が殺到している状況を明かしています。