【時系列でわかる②】イスラエルと「ハマス」武力衝突(12日~15日まで)
■10月14日 イスラエル軍「現地14日午後4時まで危害加えない」
イスラエル軍はガザ地区の住民に対し、避難経路を示した上で、現地時間の14日午後4時(日本時間午後10時)まで危害を加えないと発表しました。 今回の武力衝突によりイスラエル側で少なくとも1300人が死亡、パレスチナ側では、ガザ地区で2215人が死亡したということで、双方の死者はあわせて3500人を超えています。
■10月14日 イスラエル軍「広範な攻撃計画を準備」
イスラエル軍は14日、「陸、海、空からの複合的な攻撃を含む広範な攻撃計画の準備を進めている」と発表しました。「重要な地上作戦に重点を置き、次の段階に備え準備態勢を強化している」としていて、パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻にいつ踏み切るのか、緊迫した状況が続いています。 イスラエル軍はガザ北部の住民に対し、南部へ退避するよう警告し、日本時間の14日午後10時までは危害を加えないと発表していました。 パレスチナを支援する国連機関によりますと、この12時間で数十万人が避難したということです。 イスラエル軍とイスラム組織「ハマス」の武力衝突はこれまでに、イスラエル側で少なくとも1300人が死亡、パレスチナ側ではガザ地区で2215人が死亡し、双方の死者はあわせて3500人以上にのぼっています。 ロイター通信などによりますと、ハマスはイスラエル軍の空爆により、これまでに人質22人が死亡したと主張。一方、イスラエル軍はハマスに拉致されたイスラエル人の遺体がガザ近郊で発見されたと明らかにしました。
■10月14日 テルアビブで被害者家族によるデモ
イスラエルではイスラム組織ハマスによって多くの民間人が連れ去られました。パレスチナ自治区ガザへの地上侵攻が迫る中、被害者の家族らが一刻も早い救出を訴えています。 テルアビブ市内では14日、被害者の家族らによる抗議デモが行われました。 娘が人質の女性「娘がどこにいるかも、ハマスが娘に何をしているかも、分からない。人質が全員帰ることだけを願っています。娘を取り戻したいんです」 その後、被害者の家族が会見を行い、イスラエル軍が地上侵攻に踏み切れば人質が死ぬことになるとして、一刻も早い救出を訴えました。 親族6人を連れ去られた女性「人質を取り戻さなければいけない。 生きたまま帰ってこなければいけない。できる限りのことをしますが、世界の助けが必要です」 また、人道回廊のすみやかな設置や、生活物資や医薬品などの人道支援を訴えました。