「かわいいし面白いから楽しい時間」三姉妹の長女を演じた江口のりこが語る、魅力的な家族のエピソード
仕事におけるターニングポイントはない
──先ほど今回の映画に参加した理由を「橋口監督だったから」とおっしゃっていましたが、いつも作品を選ぶときは、「監督がこの人だったら!」とか、「この役柄だったら!」と、なにか反応するものがある作品を選んでいくんでしょうか? そうですね。まあ、中には反応しないものもあります(笑)。それでも「これはやらなきゃな」という思いがあればやりますし。……私は仕事を、わりと大きく捉えているのかもしれません。作品は一つひとつ違うけれども、芝居をしていくということはどの仕事でも、どの場面でも一緒で。ある仕事でうまくいかなかったところがあったとしたら、「じゃあまたの機会にできるようになればいい」と次に持っていく。そんなふうにして、自分のなかで仕事は丸ごと全部、繋がっている気がします。 ──江口さんはさまざまな作品に出演されていますが、他のインタビューでターニングポイントになった作品を聞かれても「とくにない」と話されていました。それはやはり仕事を「大きく捉えている」からなのでしょうか どんな現場でも、その都度学ぶことや課題があるんですよね。作品によっては、ヒットしてそれを機にたくさんの方に知ってもらうことができたというものはありますけれども、自分にとってはそれが特別というわけではないんです。そういう意味で、ターニングポイントってないのかなといつも答えちゃいますね。 ──作品が変わっても演じるということは同じだから、反省や後悔をいつかどこかで挽回できる、という考えなんですね。 はい。ある時に言われた言葉が、何年か経って「あ、あの時言われたことってこういうことだったのか」とわかることもある。それが面白いなと思いますね。 [衣装クレジット] ドレス 176,000円/BLAMINK(03-5774-9899)、その他/スタイリスト私物 江口のりこ(えぐち・のりこ) 1980年、兵庫県出身。2002年、三池崇史監督『金融破滅ニッポン 桃源郷の人々』で映画デビュー。以降、ドラマ・CM・映画などで活躍。映画『愛に乱暴』(8月30日(金)公開)、『ブルーピリオド』(8月9日(金)公開)、連続テレビ小説『あんぱん』(2025年春放送)など出演作が続く。 『お母さんが一緒』 原作・脚本:ペヤンヌマキ 監督・脚色:橋口亮輔(『ぐるりのこと。』『恋人たち』) 出演:江口のりこ 内田慈 古川琴音 青山フォール勝ち(ネルソンズ) 配給:クロックワークス 製作:松竹ブロードキャスティング 上映時間:106分 ©2024松竹ブロードキャスティング 公式HP: 映画公式X: @okaasan_movie 映画公式Facebook:movie.okaasan 7/12(金) 新宿ピカデリーほか全国公開
釣木文恵