真っ赤な日本限定「ベル&ロス」が誕生! 日仏の友好関係を象徴する“赤い翼”モデルが秘めた感動のエピソードとは
●佐賀とフランスを結ぶ意外なエピソード
航空時計への憧れからそのブランドヒストリーをスタートしたフランス生まれのブランド・ベル&ロスから、注目の日本限定モデルとして発売されたのは、一瞬で見るものを惹きつけるレッドのダイヤルとストラップを備えた「BR-03 クロノエルルージュ」。 【画像】これが鮮烈な赤とパイロットウォッチが融合したベル&ロスです(10枚)
モデル名「エル ルージュ(Ailes Rouges)」はフランス語で“赤い翼”を意味しますが、このモデル誕生の背景となっているのは、およそ90年前、1936年に日本とフランスとの間で起きた飛行機に関するとある逸話。 当時、フランス航空省が企画したパリから東京への100時間飛行に挑戦したフランス人飛行士のアンドレ・ジャピー氏と、彼が単独で搭乗する赤い飛行機コードロン・シムーン機は、悪天候により、佐賀と福岡の県境である脊振山(せふりさん)に墜落。 脊振の村人たちの救出活動により一命を取り留めた彼は、のちに東京・ロンドン間の亜欧連絡飛行(神風号)のパイロットに貴重なアドバイスを授けるといった関係が築かれ、日仏の航空史と友好関係を表す象徴的なエピソードとして今なお語り継がれています。
●“赤い翼プロジェクト”進行中
ベル&ロスは、コードロン・シムーン機を復元して再びパリー東京間の100時間飛行に挑戦する“赤い翼プロジェクト”に協賛しており、今作はその一環として生み出されたもの。
ダイヤルとストラップは、コードロン・シムーン機と同じく鮮やかなレッドで染められ、航空世界の情熱をも感じさせるようなエネルギッシュな表現に。 3時位置のスモールセコンドには、コードロン・シムーン機のイラストとロゴが記され、さらにケースバックにもコードロン・シムーン機のエングレービングを刻んで、アンドレ・ジャピー氏のチャレンジ精神と日仏の友情を記念しています。 仕様はベースとなっている「BR-03 クロノ」を踏襲しており、ベル&ロスではおなじみの“四角の中に丸”のケースは42mmのステンレススチール製。 42時間のパワーリザーブを発揮する機械式キャリバー BR-CAL.301を搭載し、9時位置には30分積算計、100mの防水性能も持ち、ブランドの理念通りの高い信頼性と視認性を体現しています。 ブラックのファブリックストラップも付属し、印象を変えて楽しむことも。 99本限定でケースバックにはシリアルナンバーも刻印。なにより特別な秘話が込められた日本限定モデルというのがコレクター魂をくすぐるのではないでしょうか。 ●製品仕様 「BR-03 クロノ エル ルージュ」 ・価格(消費税込):90万2000円 ・ムーブメント:キャリバー BR-CAL.301。 機械式自動巻き ・パワーリザーブ:42時間 ・カバーガラス:反射防止サファイアクリスタル ・機能:時、分、3時位置にスモールセコンド、日付 ・クロノグラフ:9時位置に30分カウンター、センターにクロノグラフ秒針 ・防水性:100m ・ケース:42mm、ステンレススティール ・ストラップ:カーフレザー、およびブラックのファブリックストラップ ・文字盤:レッド ・バックル:サテン/ポリッシュ仕上げのステンレススティール
VAGUE編集部