古江彩佳 五輪代表争いへ「大事」な初戦 意外なモチベーション「ディズニーにも行きたいので（笑）」
米女子ゴルフの今季メジャー初戦、シェブロン選手権は18日から4日間、米テキサス州ヒューストン近郊のカールトンウッズ・クラブ（6889ヤード、パー72）で開催される。17日で開幕まで100日となったパリ五輪に向けて、2枠の日本代表争いでも重要な一戦。日本勢2番手の世界ランク22位につける古江彩佳（23＝富士通）が16日、ポイント加算の大きいメジャーでの“ジャンプアップ”を誓った。今大会には過去最多の日本勢10人が出場する。 大会恒例の優勝者が飛び込む池のほとりに、今年は大きな五輪マークのモニュメントが設置されている。その下には「PARIS2024」の文字。幕を開ける今季メジャー第1戦は、まさに今夏のパリ五輪代表争いに向けた大一番となる。17日は開会式まで100日の節目であることを問われると、笑顔がトレードマークの古江がグッと表情を引き締めた。 「意識はずっとある。（ポイントで）ジャンプアップするにはやっぱり、メジャーが一番大事だと思うのでしっかり頑張りたいと思います」 3年前の21年東京五輪では、日本勢3番手で惜しくも代表入りを逃し、涙をのんだ。だからこそ、パリ五輪出場にかける思いは強い。初の代表入りを目指して戦う今シーズンは、前戦こそ初の予選落ちとなったが、ここまで8戦でトップ15以内は実に5度を数える。今季ツアーのポイントレースで3位を走るなど好調。現在、各国原則2枠の代表争いで日本勢2番手の世界ランク22位につけている。 メジャーは通常大会より、世界ランクへの加算ポイントが大きい。代表決定は6月下旬。22年以来の米ツアー2勝目が今大会となれば、代表入りをほぼ手中に収めることとなる。「ディズニーにも行きたいので（笑い）」。ディズニーが大好きな23歳にとって、ディーズニーランド・パリに行くこともモチベーションの一つだ。 昨年52位だった舞台だが、レベルアップした姿を見せる絶好の機会になる。「しっかりとトップ10を狙っていきたい」と古江。まずは上位争いに照準を合わせ、その先に初メジャータイトルを見据える。 ▽ゴルフ五輪への道 世界ランクに基づいた五輪ランキングで男女とも上位60人が出場権を獲得。15位以内なら各国最大4人まで、16位以降は最大2人まで出場できる。世界ランクは過去2年に獲得したポイントを平均化して算出するが、直近13週の比重が高い。大会のレベルによって差がつけられており、女子では昨年の日本女子オープンの優勝ポイントが26だったのに対し、海外メジャーの優勝ポイントは100。パリ切符は女子が全米女子プロ選手権後の6月24日付で決定。シェブロン選手権含め残りは8試合でメジャーは3試合。男子は全米オープン後の6月17日に決定する。 《奈紗も、笹生も、“五輪より今”》 ○…前回の東京五輪代表で現在、日本勢1番手の世界ランク18位につける畑岡は「今回はオリンピックはそんなに意識していない。目の前で良い成績を残せるよう頑張りたい」と語った。悲願のメジャー初制覇へ、集中力を高めている。前回フィリピン代表として出場した笹生は日本代表としての出場を目指す。現在は3番手。「自分は先のことよりここが大事。良い結果を出せばチャンスが来る」と自然体だった。 ▼稲見萌寧 まったく考えていなかったけど、一試合一試合ポイントを稼いでいけたら。まずは予選通過を目指していきたい。（東京五輪銀メダリスト） ▼山下美夢有 出られるチャンスがあれば出たいけれど、まずは目の前の一試合に集中してやるべきことをやるだけかなと思う。（2年連続日本ツアー年間女王）
