ソニーが新ブランド「XYN」を発表。VRやmocopiでプロクリエイター市場を狙う
ソニーは1月6日(現地時間)、ラスベガスで開催中の「CES 2025」にあわせて、空間コンテンツ制作を支援する新ブランド「XYN(ジン)」を発表した。XYNのブランド名で、さまざまなソリューションがクリエイター向けに展開される予定。 【全画像をみる】ソニーが新ブランド「XYN」を発表。VRやmocopiでプロクリエイター市場を狙う 今回XYNブランドと同時に発表されたソリューションは3つ。開発中の「XYN Headset」「XYN空間キャプチャーソリューション」と、3月下旬に提供予定の「XYN Motion Studio」がある。 ソニーではXYNを通じ、高品質で簡単に使える3DCGコンテンツの効率的な制作やコストダウンをサポートしていく。
ターゲット市場拡大のヘッドマウントディスプレイ
直感的なコンテンツ制作をサポートするXRヘッドマウントディスプレイ「XYN Headset」は、開発中のプロトタイプ。 4K OLEDマイクロディスプレイで高精細な表示が可能になるほか、MR機能としてビデオシースルー機能を搭載するという。 また、さまざまな3D制作ソフトウェアに対応し、開発者向けのSDK(ソフトウェア開発キット)も提供される予定。 ソニーは2024年1月にXRヘッドマウントディスプレイ「SRH-S1」を発表していた。 主に3D CADによる制作業務をサポートしていたSRH-S1に対し、XYN Headsetではターゲットを拡大する。 XYN Headsetの主なターゲット市場は「エンタメコンテンツの制作」「法人領域」だ。 例えばエンタメコンテンツでは、映画制作の準備段階でかんたんな「あたり」の映像を作る「プリビジュアライゼーション」などをサポート。 また、法人領域では、工程設計のシミュレーションや企業のDXなどを支援する。
松本和大