マイホームで後悔しないために! 一級建築士ママが伝えたいこと「幼い子ども中心の家づくり本当に必要?」
マイホームを建てる、または購入するきっかけはなんでしょうか? それぞれ色々なきっかけがあると思いますが、一つのきっかけとしてお子さんの誕生や成長を通して家づくりを始める方も多いのではないでしょうか? 【画像を見る】建築士ママが「買わないほうがいい」と語る、子ども部屋“収納家具のNG条件” 多くの方の家づくりを携わってきた私ですが、小さなお子さんがいる家庭ほど家づくりをするときは注意が必要です。
子どもが産まれると今までの生活と180度変わる
子どもが産まれる前と後でどのぐらい生活が変わったように感じますか?私が初めての出産を経験して感じたことは「あまりにも想像していた生活と違う…」でした。赤ちゃんが生まれたことで今までとは違った幸せを感じつつも、今までやっていた家事が思うように出来なかったり、正直身も心も疲弊している自分がいました。そんなタイミングでの家づくりとなると、当然ながら頭の中は「子ども」のことで頭が一杯の状態での家づくりになるはずです。
今の自分は「子どものことで頭が一杯」と理解して家づくりをする
例えば、よくこんな要望があります。 ・子どものお昼寝用で和室や畳コーナーがほしい ・子どもの遊び場用で○○のスペースがほしい ・将来子どもが勉強するために造作カウンターをつくりたい 子どものためを想ったよくある要望を挙げましたが、実際に必要かどうか客観的な視点での検討が必要です。実際に私の子どもを例に挙げると眠いとなればどこでも寝ていましたし、決められた場所で遊ぶというよりは好き放題自分の遊びたい場所で遊んでいました。学習用のカウンターは無いですが、恐らく物置化してその光景を見るたびにプチストレスになっていたと思います。 本当にその空間や設備が子どものためになるのか、高いお金をかけてまで必要なものなのか、家づくりをするみなさんには是非検討をしてほしい点です。
子どものための環境づくりは「置き家具」で対応できるように
そうは言っても、子どもの誕生や成長をきっかけに家づくりをされた方が子どもにとって暮らしやすく快適に過ごす環境を考える気持ちはとても分かります。 ここでオススメしたいやり方は、間取りに取り入れるのではなく、市販品で対応するということです。世の中には沢山の便利グッズが売っていますし、子供が使いやすいように開発された家具も販売しています。子どものお昼寝用や遊び場として畳のスペースが欲しいと思っていた方は置き畳で対応することも一つです。LDKの一角に一時的な畳コーナーをつくることが出来ます。将来使わなくなった時に簡単に撤去できることも魅力的です。 私が市販品や置き家具をおすすめする理由は、子どもの成長に合わせて買い換えることが出来ることです。間取りに取り入れる場合と違って、その時々で状況に合わせて家族にとって使いやすい形でカスタマイズしやすいことがメリットです。