【独自】15年ぶりの映画監督 浅野忠信が語る “クリエイターの矜持” 最初の観客は「撮影現場」にいる
浅野:そうですね… 些細なことがやっぱりずっと気になりますし、元々 根がミーハーなんで、誰かが面白がっているものは 僕も経験してみたい! っていうのは常にあるかもしれない。 僕は、そういう気持ちがあって ありがたいなと思います。 Q:これから「男と鳥」を観る人に対して、メッセージをお願い致します 浅野:そうですね… 本当にパッと見は よくわからない作品かもしれないですけれど、よく見てもらうと「現場の喜び」っていうのは 随所に散りばめられているので、何かそれを感じてもらえれば嬉しいなと思います。 今回、「男と鳥」で重要な役割を果たしているのが、衣装・特殊メイクを手掛けたアーティストの快歩(かいほ)さん。 今年「Forbes JAPAN」が発表した「世界を変える30歳未満」にも選ばれていて、King GnuやOfficial髭男dism、きゃりーぱみゅぱみゅ、藤井風、Vaundyなど、著名なミュージシャンのミュージックビデオで「独自の世界観」を創り続けています。 Q:「男と鳥」で衣装・特殊メイクを担当した 快歩さんについて いや~ 頼もしいなと思いますね。本当に…快歩さんに限らず、スタッフも含めてみなそうですけど。僕がなんだかはっきりしない答えをずっと出し続けてる中で、撮影して、(イメージを)形にしてくれて… 僕が考えたかのように何か作ってくれているわけですから… 「なんか大丈夫なんだな」と思って。 普段 俳優でね、現場を見てると、細かいことを全部考えてる監督って、いっぱいいると思うんですね、もちろんそれは正しいと思うんですけど、でもきっとスタッフが、何とかしてくれますよって思っていたんで… 特にそうやって若い人たちが、今回、「何でもやってくれる」っていうのを確認できたから、自分の声が通るのだったら、どんどん、そういう人たちにお願いしたいですね。はい。 Q:ビジネスの世界だと、若い世代に教えるよりも、自分でやった方が楽…という人もいますが、 なぜ浅野さんは任せられたのか? そこはもしかしたら、僕が俳優だからかもしれないすね、やっぱり… ある種、無責任な部分が出ちゃってると思うんですけど、もしかして僕が真剣に監督だけでやっていたら、任せられないこともあるのかもしれないですけど、僕は別に監督で有名になる必要もないし、この後、映画を撮り続ける必要もないんで… 僕が監督をやるんだったら、普段 監督にこうあってほしい…みたいなことも含めて 今回「男と鳥」で何かできればと思ったんですね。 撮影現場がまず一番の観客で、普段 俳優として演じていて、目の前のスタッフが「クスッ」と笑ったり、泣いてくれたりしていない日は あれ? これ劇場やばいな・・・と思うんですね。 でも、その日にスタッフが1人でも泣いたり笑ったりしてくれて、撮影の後に 「浅野さん 今日すごい良かったです」 って言われたら、「いける!(笑)」って思うわけで… その瞬間をね… やっぱり現場で常に芽生えさせたい。
【担当:芸能情報ステーション】
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