インテルをダウ平均構成銘柄から除外、エヌビディア追加…米半導体企業の主役交代を象徴
【ニューヨーク=小林泰裕】米S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは1日、代表的な米株価指標のダウ平均株価を構成する30銘柄から米半導体大手インテルを除外し、代わりに8日から米半導体大手エヌビディアを加えると発表した。米半導体企業の主役交代を象徴する出来事となりそうだ。 【図表】日経平均株価の推移
かつて世界最大の半導体企業として知られたインテルは1999年にダウ平均に採用されたが、近年はAI(人工知能)ブームに乗り遅れてシェアを奪われ、低迷が続く。2024年7~9月期決算では、創業以来最大となる166億3900万ドル(約2・5兆円)の最終赤字を計上した。
一方のエヌビディアは生成AIブームを追い風に急成長。生成AI向け半導体で世界シェア(占有率)の約8割を握る。株価はこの1年で3倍以上に高騰しており、現在の時価総額はアップルに次いで世界2位だ。ダウ平均の構成銘柄への採用で、過去最高値水準にあるダウ平均がさらに押し上げられる可能性がある。
ダウ平均は米国を代表する30社の株価の平均値を基に算出され、定期的に構成銘柄が見直される。