“無難な格好のママ”から4年で大変身した女性。似合わない服も大胆な服も「怖がらずに着る」方法は
ご近所さんに非常識だと思われたら……
――「似合う服」「場面や立場に合う服」ばかり気にしていたら、「着たい服」がなくなる、これも30代・40代女性あるあるな気がします。 marie「私も、年相応じゃなきゃいけないという思い込みから、ショートパンツを履くのにすごく抵抗があった時期がありました。でもある日、どうしてもショートパンツを履きたくなって、実際に履いてお出かけしようと玄関の扉を開けたんです。そしたら偶然、ご近所さんが家の前でお話をしていて……。『なんでこんな日に限って』と思い、一度家に戻ろうと思ったんですが、目も合ってしまったし、戻るに戻れなくなりました(笑)。 そんな時に、私は何をそんなに恐れているんだろうと考えたんです。その時、私が出した答えは『年相応じゃない服を着ている、非常識な人って思われるのが怖い』だったんです。でもそこから、ご近所さんに非常識な人だと思われたら、私の人生にどんな影響があるんだろう? と考えました。そしたら、何もなかったんですよね。 さらに、私はそんなに常識的な人間でもないし、非常識なところもいっぱいある。だったら非常識だと思われたとしても何も変わらないなと思いました。それで、そのままショートパンツを履いて家を出ました」 ――その後、ご近所さんの間で何か反応はありましたか? marie「ないです。普通に『おはようございます』って言って終わりでした。もしかしたら何か言われていたかもしれませんが、私のところには届いていないので、結果的には何もなかったのと同じです。それから、少しずつ『○○じゃなきゃいけない』という思い込みを乗り越えていきました」
好きな格好でルンルンしていたら、何を言われても気にならない
marie「他人の目が怖いというのは、年齢を重ねていろんな人間関係で繋がっている世代に多い視点だと思います。その後、服装はかなり変わりましたが、面と向かって否定的なことを言われたのは2回くらいでした。 1回は数年前、夫に昔の写真を見せられて『髪型、こっちの方がいいんじゃない?』と言われたことです。もう1回は、数年前に一緒にPTAの役員をやっていた方とスーパーで会った時に、『ずいぶん雰囲気変わっちゃいましたね』って言われたことです。でも、その2回だけで、あとは何もありません。その2回も、『そうなんだ~』って流して終わりです。 それよりも、自分の好きな格好で子どもの学校行事に行くと『素敵だね』と言ってもらえたり、お買い物に行くと『おしゃれですね』と店員さんに褒めてもらえたりと、ポジティブな反応の方が多いです。私自身がその時、『この髪型大丈夫かな?』ってそわそわしていたら、夫や他人の意見に『やっぱり変なんだ……』と落ち込んだと思います。でも、私は自分の好きな髪型にしてルンルンしていたので、何を言われても気になりませんでした」