関西の梅雨明けは22日ごろか 夏休みのスタートはかなりの高温 熱中症に警戒を
関西の梅雨明けは、7月22日(月)ごろとなる見通しです。梅雨明けが迫るとともに、気温は一段と高くなり、この先は猛暑日・熱帯夜が急増するでしょう。季節は盛夏へと移り変わりますが、この先1か月は晴れる日が多く、気温は平年より高い状態が続く見込みです。熱中症に厳重な警戒が必要です。
関西の梅雨明けは22日(月)ごろか 梅雨明け後も急な雨や雷雨に注意
今日18日(木)、日本気象協会が発表した最新の梅雨明け予想によると、関西は7月22日(月)ごろで、平年より遅くなる見通しです。 21日(日)にかけて、梅雨前線は日本海の沿岸付近に停滞し、関西には湿った空気の流れ込みが続くでしょう。関西では、広い範囲での雨は予想されていませんが、雲が多く、あちらこちらでにわか雨や雷雨がありそうです。急な強い雨や落雷、突風に注意が必要です。 22日(月)からは、梅雨前線が日本海北部まで北上し、関西は太平洋高気圧に覆われて夏空が広がるでしょう。ただ、関西は湿った空気の影響を受けやすいため、梅雨明け後も山沿いを中心に雨や雷雨の所があるでしょう。空模様の変化にはお気をつけください。
夏休みのスタートはかなりの高温 猛暑日・熱帯夜が続く所も
今日18日(木)、大阪管区気象台は1か月予報を発表しました。 この先1か月の気温は、期間を通して平年より高いでしょう。特に、前半は平年よりかなり高く、猛暑日や熱帯夜が続く所もある見込みです。梅雨明け直後は熱中症で病院に運ばれる方が、急に増える傾向があり、今年は特に気温が高いため、熱中症の危険がさらに高まりそうです。時間を問わず、熱中症への対策が欠かせません。これまで以上に注意をはらうようになさってください。 また、子どもたちは夏休みが始まり、外で遊ぶ機会が増えるかもしれません。遊びに夢中になっていたら、周りの大人が水分を摂るよう気にかけてあげましょう。熱中症対策グッズを見直したり、新たに準備したりするなど、万全な対策が必要です。
熱中症警戒アラート発表されたら とるべき行動は
熱中症の危険が特に高くなる日は、熱中症警戒アラートが発表されます。熱中症警戒アラートが発表された所では、熱中症にかからないよう、積極的にとるべき行動が5つあります。 ①外出はできるだけ控え、暑さを避けましょう。熱中症を予防するためには、暑さを避けることが、最も重要です。不要不急の外出は、できるだけ避けてください。屋内では昼夜を問わず、エアコンなどを使用して、部屋の温度を調整しましょう。 ②屋外や、エアコンが設置されていない屋内での運動は、原則、中止や延期をしましょう。 ③普段以上に、熱中症予防行動を実践しましょう。のどが渇く前に、こまめに水分を補給したり、なるべく涼しい服装を心がけたりしてください。 ④熱中症のリスクが高い方に、声かけをしましょう。高齢者や子ども、持病のある方、肥満の方、障害のある方などは、熱中症にかかりやすいため、「夜間でもエアコンを使う」「こまめな水分補給を心掛ける」など、周りの方が声をかけてください。 ⑤暑さ指数(WBGT)を確認しましょう。暑さ指数は、時間帯や場所によって、大きく異なります。環境省熱中症予防情報サイトなどで確認して、暑さ指数を行動の目安にしてください。
日本気象協会 関西支社 下福 美香