初代ロッキーが復活?! ヤングタイマーな新作、ダムド『ラッキー』に注目…DAMD PARTY 2024
そんな初代ロッキーを現代のタフトに落とし込んだのが新ボディキットのラッキーだ。最大の特徴はヘッドライトまわりからグリル、ボンネット先端のパーツ装着のみで大きくイメージを変えた点だ。交換部品の点数を減らすことでコストを抑えつつ、効果的なモディファイをするのがこのモデルの狙い。実際の車両を見ると一目瞭然だが、ここまでの限られたパーツで大幅にイメージチェンジを果たし、ベース車であるタフトとはまったく異なる車両へと変貌させているのも同社の高いデザイン力ならではだ。
装着パーツの細部を見ると、ボンネットの前1/3を被せパーツとしている点が独特。これは角形ヘッドライトのフェイスラインに合わせてボンネットのラインを変更する必要があったため。ボンネット全体を交換することなくこのフォルムを再現したのは巧みなワザだ。汎用の角形ヘッドライトと同社のオリジナルマーカーを加えたカクカクのフェイスまわり、さらには横スリットのグリルがこのキットの見せ所。
純正ヘッドライトが個性的なタフトなので、この部分を変えることで大きくイメチェンできるのが良くわかる。オールペンされた車両は、ヤングタイマーの時代を思わせるカラーにもこだわった。メタリックの入ったグリーンにオレンジのストライプはスーパーファミコンやゲームボーイなどをリアルタイムで知る世代には懐かしく感じられるカラーリングなのではないだろうか。
代表の面高翔吾さんにラッキー製作の思いを語ってもらった。「ダムドがこれまで手がけてきたニューレトロから少し時代を進めて、ラッキーではヤングタイマーをターゲットにしました。またアウトドアでの活躍のイメージはもちろんですが、シティ系のユーザーにも評価してもらえるデザインにしているのも特徴になっています」
タフトにはこれまでも’80sやリトルDといったボディキットをリリースしてきたダムド、3作目となるラッキーはこれまでとはデザインの方向性を変え、新しいダムドの出発点となるモデルとなった。
土田康弘|ライター デジタル音声に関わるエンジニアを経験した後に出版社の編集者に転職。バイク雑誌や4WD雑誌の編集部で勤務。独立後はカーオーディオ、クルマ、腕時計、モノ系、インテリア、アウトドア関連などのライティングを手がけ、カーオーディオ雑誌の編集長も請負。現在もカーオーディオをはじめとしたライティング中心に活動中。
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